視点 :原発問題の予見


 

<福島第一原子力発電所の事故>

 今回の東北大震災による原発事故を振り替えると、色々と日本社会の気になるところが浮かび上がって来ます。

 原発問題の解決処理は道半ばではあるが、これも含めて私達の社会的責任について考えて見ます。

その視点には大きく「予見」と「事後の対応」がある。今回は予見に絞ります。

私達の地球文明は急速に発展しており、それを支える科学技術の影響力は益々強大となっています。

文明は自然破壊や公害の憂き目を幾たびか味わい、それを乗り越えた社会は生き残ることが出来ました。

現在、大半の国民が原発稼働を拒否し、賛成を唱える著名人はほとんどいません。

今回の原発事故について、これを予見し警鐘を鳴らした人はいたのでしょうか?

またそれに国民は呼応したのでしょうか?

事故前の10年間、ほとんど反対する人はいませんでした。

反対する人は、非現実的で科学を理解出来ない時代遅れの人と見なされていた。

同様に原発訴訟のほとんどは敗訴でした。

2003年、高裁で勝訴した例があるが、これも最高裁でまたもや敗訴となりました。

当時の政府、政党も推進を当然と見なしていた。

当然、産業界、経済界、学会、マスコミも同様です。

ほんの一握りの原発に関わった技術者、研究者と医者が、真実を知っていただけに自分の社会的立場を犠牲にしてまで訴え続けていた。

半世紀間、原発は造り続けられ50基を越えた。

当然事故前後で原発構造は何ら変わっていません。

つまり私達が真実を見誤っていたことになります。このことが大問題なのです。

<志賀原発訴訟、住民側が逆転敗訴、2009年>

このことは何を意味するのでしょうか?

我々は大概そのようなことに関心が無いのです。

身近で異臭を放つとか、生活出来ないとなれば問題視も可能でしょうが、そうでなければ他人(識者や行政)任せとなります。

しかし、これが地球再生を不可能にすることにもつながりません。

なぜなら学者や政府があてにならないからです。

彼らは好んで虚偽を行っているわけではありません。

ただ社会のしがらみの中でそれなりにベストを尽くしている結果なのです。

昔風に言えば義理人情、悪く言えば保身を優先している結果なのです。

例えば、世論に絶大な影響を与えるマスコミの原発推進の論調がありました。

簡単に言えば、社主の方針徹底、売上げ至上主義の新聞社は国民を平気で一方に煽ります。

TV広告も同様です。

裁判官にしても、国が推進しており、一基3千億近くの設備、さらに科学者さえ意見が分かれる技術評価に、正確な判決を出せるでしょうか?

せいぜい門前払いぐらいしかできなでしょう。

しかしことは重大な結果を招きます。

今回の原発の事故処理で総額10兆円以上、国民一人一人が10万円近く出費しなければならないでしょう。

もしすべての原発を破棄すれば52基建設総額14兆円の償却の残り約7兆円、その炉と燃料の破棄費14兆円が直ぐさまのしかかり、多くの失業者が生まれる。

今後、文明社会はこのような危険とますます隣り合わせとなっていくのです。

ここで短絡的に科学技術を拒否するのは得策ではありません。

医療やエネルギー、情報等では多大な恩恵を与え続けくれています。

二つの問題に要約出来るでしょう。

 一つは、どうしても我々は将来の問題から逃げてしまうのですが、事が重大になることを肝に銘じることです。

 二つ目は、信じるに足るか、そうでないかを常日頃から見定めておくことが必要です。

 技術そのものと評価している識者や組織に対して。

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