私達の戦争 19: 銃がもたらすもの 3


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今回から、銃が社会の安全に不可欠だとする根拠を検証します。

前回、銃が米国において安全を脅かしている状況を確認しました。

しかし、米国も含め世界は銃を減らす方向に動いていません。

そこには根深い武器への信奉があるからです。

 

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なぜ銃が必要と言われているのか?

米国には民間人の銃所持が必要と強く主張する人々が居ます。

 

よく「銃所持は権利」と言われます。

合衆国憲法修正第二条(権利の章典、第1~10条、1791年確定)

「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保蔵しまた携帯する権利は、これを侵してはならない。」

 

私には、この法文をもって民間人が自由に銃を所持することを許することが合理的だとは考えられない。

規律ある民兵や州兵が武器を携行するのは当然であるが。

私は個人に自衛権はあるが、社会的利益―社会の安全を脅かす事態、と勘案して制約されて当然だと考える。

 

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それには経緯がありました

合衆国憲法は、既に1988年に制定されていました。

この条文は、米国が英国と独立戦争(1775~83年)を戦い、独立後に基本的人権を追加した際に加えられた。

一方、この頃はまだ各州(邦)の独自性が強く、合衆国として一体化するのは1865年の南北戦争終結以降になります。

 

国民にとって武器を持つことは、国家の横暴(英国議会)に対して国民が革命(独立)を起こすために必要であった。

これは米国各州が連邦政府に対しても同様と考えられた。

米国では最初の入植時代(16世紀末)から西部開拓時代(1860~1890年)まで、入植者は銃によって先住民と戦って来た。

この二つが、銃(武器)を捨てられない発端と言えそうです。

 

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これと似た例は日本にもあります

日本は憲法9条で戦争の放棄を謳い、戦力を保持しない、交戦権を認めないとしている。

そして現在まで、その演繹から集団的自衛権を認めないと憲法解釈されて来ました。

この経緯はいずれ見ますが、大事なことは憲法や解釈が草案当時の社会状況に強く影響されていることです。

憲法や解釈は、その時代の成功体験に基づく強い要請や、逆に失敗体験からの強い反省が込められているのです。

 

不思議なこと

いくら独立戦争や西部開拓時代に武器が重要だったとは言え、二百数十年から百数十年前の事を、デメリットがあるにも関わらず継承するのでしょうか?

米国は度々、憲法を追加修正し解釈変更を行って来たのに・・。

 

真の理由

そこには別の深い要因があると見るべきです。

一度、武器を持ってしまうと国民が合意して武器排除することはかなり困難があるようです。

たまたま日本は島国で侵略されることなく、かつ統一王朝が幾度も武器を放棄させて来たことが幸いしています。

日本では、身近に凶悪事件があっても、互いに注意を呼びかけるだけで、武器に頼らず警察に任せることになります。

そこに何の戸惑いもありません。

 

結局、武器の蔓延とそれへの不安が、さらに武器の所持へと悪循環を生む心理が問題なのです。

 

次回、武器所持推進派の根拠をデータで検討します。

 

 

 

 

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