クロアチア・スロベニアを巡って 25: 傷痕の町モスタル 4


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< 1.石橋は紛争で破壊された >

 

のどかな山間の町が一瞬にして地獄になったことがありました。

それはボスニア・ヘルツェゴビナを民族浄化一色に染めた紛争でした。

 

 

 2

< 2. ネレトヴァ川と一本の道 >

 

上の二枚の写真: 下流側(南側)を望む。

川の左側(東側)に旧市街があり、ムスリマは旧市街を中心に川を挟んで住んでいた。

川の右側を平行に走る道(一番下の写真)を境にして、紛争時、クロアチア勢力がムスリマの街を攻め、分断するために石橋を破壊した(写真1)。

 

上から三番目の写真: 上流側(北側)を望む。

一番下の写真: 北側を望む。

右側にネレトヴァ川と旧市街があります。

 

 

3

< 3. 紛争によるモスタルの傷跡 >

 

 

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992~1995年)について

この紛争は一連のユーゴ内戦(1991~2001年)で最大の被害、20万人の死者と250万人の難民・避難民を出した。

 

ユーゴ内戦は、旧ユーゴを構成する6つの共和国から独立を宣言する国が出たことが引き金になった。

独立の是非を巡って、それぞれの国内の民族と宗派が対立し、セルビアが主導権を握る旧ユーゴ連邦軍が介入し戦争は拡大した。

最初にスロベニアが10日間戦争で1991独立し、ついでクロアチアが内戦(1991~1995)を経て独立することになる。

このクロアチア内戦でクロアチア人とセルビア勢力が戦っていた。

 

ボスニア・ヘルツェゴビナでは主導権を持つムスリマとクロアチア人、セルビア人が共に暮らしていた。

ムスリマとクロアチア人が独立宣言を模索し始めると、それを阻止する為に国内のセルビア人と隣国のセルビア軍、旧ユーゴ連邦軍が戦端を開いた。

 

ところが分割案を巡ってクロアチア人とムスリマも対立した。

ムスリマは、それぞれ隣国から支援を受けるクロアチア勢力とセルビア勢力に攻められ苦境に陥った。

この時、凄惨な民族浄化が起きた。

 

やがて国連と多国籍軍が停戦に向けて動き、NATO軍によるセルビア勢力への空爆、そして米国の仲介によって紛争は終結した。

その後、難民流入と民族問題で南部のコソボ、マケドニアへと戦火は広がった。

 

 

次回、悲劇の背景に迫ります。

 

Categories: culture+society, history+evolution, Series: Went around Croatia and Slovenia, travel+photo | Tags: , , , , , , | Leave a comment

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