北欧3ヵ国を訪ねて 30: ストックホルムの墓地を訪ねて


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今回は、北欧の墓地を紹介します。

当初、私は世界遺産のSkogskyrkogårdenを訪れるつもりでしたが、間違ってSandsborgskyrkogårdに入りました。

おかげで北欧の死生観がわかりました。

 

 

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< 2.二つの墓地の地図 >

 

上の写真: 二つの墓地を示す。左が北。

赤枠がSkogskyrkogårdenで、その左がSkogskyrkogårdenです。

私が歩いたルートは黄線、そしてスタート地点をSで示します。

世界遺産の墓地Skogskyrkogårdenと隣りの墓地Sandsborgskyrkogårdの大きさの違いがよくわかります。

黄色の矢印から撮影した写真が中央の写真(拝借)です。

 

下の写真: 墓地Skogskyrkogårdenの入り口にあった地図です。上が北。

歩行ルートを赤線で示し、SからEまでを歩きました。

バスを降りたのがS地点で、通り抜けて墓地を出た所がEです。

 

 

この日のハプニングの一つは、この墓地を間違えたことです。

間違ったのは、ここには世界遺産の墓地だけだと私が思い込んでおり、たまたま左手に入り口が見えたからでした。

看板の文字が異なることや、予め調べておいた方角とも異なっていたのですが。

間違っていると確信したのは、ほぼ真ん中まで行ってからでした。

 

 

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< 3. 墓地内 1 >

 

この墓地を歩いたのは7:30から8:00です。

写真はほぼ撮影順に並んでいます。

 

 

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< 4. 墓地内 2 >

 

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< 5. 墓地内 3 >

 

多彩なデザインの墓石の中から幾つか紹介します。

右下の写真は大きな樹木と墓石の組み合わせが印象的でしたので、取り上げました。

 

全体を見て感じた第一印象は、他を圧倒するような大きな墓石や目立つ墓がほとんど無い事です。

どちらかと言えば、シンプルな一枚の墓石、シグツーナで見たルーン石碑の小型判が整然と並んでいます。

そうは言っても画一的ではなく、それぞれの墓石には個性や主張が感じられる。

 

私がこの墓地内を歩いている内に、北欧の心を感じ取ることが出来ました。

 

他のキリスト教圏との違いの一つは、十字架の扱いです。

先ず、石造の十字架が無く、希にあっても墓石に十字架が小さく彫られている程度です。

これは北欧がプロテスタントだからかもしれませんが。

 

墓石は墓地全体でみると同じ方向を向いていませんが、区画ごとに同じ向きに並び整然としています。

どうやら墓石はすべて通り道に沿って正面を向き、奥であってもそれに合わしているようです。

 

世界中の墓地では、隣り同士であっても墓の大きさや向きがバラバラな所があります。

また大きな集団墓地にせず、畑や山の中に家族だけの墓地を設けるところがあります。

この二つの形態は東アジアと東南アジアで見ました。

ヨーロッパや日本の墓地では墓は概ね整然と並び、特に日本では墓石のデザインがは画一化されることが多い。

 

私が一番感銘を受けたのは、墓が多くの大きな樹木に囲まれていることです。

スペースは広いが、日陰になるほど樹木が配されている。

これは死後、人々は自然、つまり北欧の森に帰ることをイメージさせます。

堅牢な石でもなく、美しい草花でもなく、正に深い森に包まれることこそが、安らぎなのです。

 

この墓地は、北欧人の社会性(規範遵守)と個人尊重(尊厳)のバランス感覚を良く示しており、さらに自然感を反映しているように思う。

これと比べると日本の墓地は社会性が目立つ。

 

 

 

 

 

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< 6. 墓地内 4 >

 

 

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< 7. 墓地内 5 >

 

墓地の中央に教会があります。

 

 

 

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< 8. 墓地内 6 >

 

ここでもうすぐ墓地の端になります。

墓地の外側直ぐに地下鉄駅があり、ここから地下鉄に乗り次の観光に向かいました。

この墓地を見たことで旅行前の疑問が解けたので、世界遺産の墓地を訪問することを止めました。

 

 

* 世界遺産の「森の墓地、スコーグスシュルコゴーデン」について

 

 

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< 9. Skogskyrkogården、左が北 >

SkogskyrkogårdenのHPより借用。

赤丸がバスを降りた所です。

 

同国ではじめて火葬を前提とした葬祭場と墓地が計画され、設計コンペティションが行われた。

当時まだ無名であった若い二人の建築家が選ばれ、25年の歳月をかけ松の木が生い茂った古い砂利の採石場に火葬場が完成したのは1940年でした。

二人の建築家の死後も墓地の工事は現在まで断続的に続けられている。

1994年に、ユネスコの世界遺産に登録された。

20世紀以降の建築作品としては、世界で最も早い登録でした。

(この説明はWikipediaから引用要約)

 

 

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< 10. Skogskyrkogårdenの写真 >

 

写真はすべて借用しました。

 

旅行前、私はこのような新しく造られた墓地が世界遺産になっていることが不思議でした。

その理由は、概ね建築家はデザインに新規性を追求するものなので、文化的価値が乏しいと予想していたからです。

 

しかし、墓地Sandsborgskyrkogårdを見ていると、世界遺産の墓地のコンセプトに共通するものがあるとわかりました(写真で判断)。

この墓地Sandsborgskyrkogårdは1895年に出来ていたので、このコンセプトはスウェーデン本来のものだったと言うことです。

 

このことは後にオスロの墓地も見て、北欧に共通するものだと確信するようになりました。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

Categories: culture+society, 連載 北欧3ヵ国を訪ねて, travel+photo | Tags: , | Leave a comment

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