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北欧3ヵ国を訪ねて 75: コペンハーゲン 1 : スロッツホルメン


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今回は、コペンハーゲン発祥の地、スロッツホルメン島を紹介します。

私はクリスチャンスボー城、王立図書館、蚤の市を訪れました。

訪問したのは2018年6月9日(土)8:00~10:30です。

 

 

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< 2.散策ルート、上が北 >

 

赤線が徒歩、ピンク線がバス。

Sからチボリ公園横のバス停まで行き、バス下車後、蚤の市のあるAまで行った。

まだ蚤の市はやっていなかった。

Bクリスチャンスボー城もまだ開城していなかったので、周辺を少し歩いて、Cの王立図書館に行った。

 

王立図書館入館後、クリスチャンスボー城に入場し、その後、蚤の市を見た。

 

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< 3.チボリ公園とバス停 >

 

 

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< 4. クリスチャンスボー城の外観 1 >

 

西側から見ている。

 

 

 

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< 5. クリスチャンスボー城の外観 2 >

 

南側から見ている。

上の写真、中央に見えるのはクリスチャン9世の像です。

 

下の写真の中央が入り口になる。

 

 

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< 6. 王立図書館 1 >

 

別名ブラック・ダイヤモンドと呼ばれる。

3枚の写真はほぼ同じ位置から見ている。

上の写真は、東側の図書館、中央の写真は西側、下の写真は運河を隔てた南側を望む。

 

私は二日前にこの運河をクルーズし、この小さな島スロッツホルメンを一周していた。

 

 

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< 7.王立図書館 >

 

私がここに着いた時はまだ開館しておらず、運河側の広場で休憩していると、興味ある光景を目にすることになりました。

 

一人の恰幅のいい中年男性が上半身裸でベンチに腰掛け、お菓子をぱくつきながらビールを飲み、日光浴を楽しんでいました。

また若い男女のカップルが来て、服を脱ぎ始め、二人は水着姿になり、タオルケットを敷き、日光浴を始めました。

さすがに私のすぐ横ではなく、それは少し離れたところでしたが。

 

それでも驚きの一瞬でした。

彼らが一番乗りで、後には大勢の人が訪れることでしょう。

既にクルーズ船からその光景を見ていましたので、想像できます。

 

 

図書館に入ると、予想もしない展開が待っていました。

私は海外旅行では必ず書店に入るのですが、今回はこの図書館だけでした。

 

下の写真、1階を入って右側に休憩所と喫茶がありました。

そこを見やると日本人がいましたので、これ幸いと話掛けました。

閲覧室や自習室は2階のようです。

 

彼女らは二組の母子で、お母さんは共に日本から来た人で、数年と10年、コペンハーゲンに暮らしています。

ここで毎週、子供達に日本語の勉強をさせているとのことでした。

 

彼女らと30分以上、デンマークと日本の社会、教育、政治の違いについて話し合うことが出来ました。

内容は後に紹介します。

 

 

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< 8.  クリスチャンスボー城 1 >

 

この城はかつて王宮として使用され、現在は国会議事堂などに使われている。

この城の歴史は古く、12世紀にアブサロン大司教が建てた城塞が最初で、その後幾度も戦火や火災に遭い、18世紀に現在の形になった。

 

興味を惹いたのが、アブサロン大司教です。

彼は後にデンマーク王になる人物の弟で、司教としてキリスト教の布教に貢献するのですが、それだけではない。

兄と共に王位争いの暗殺を逃れ、戦いに勝利し政治権力を握ると、バルト海の海賊掃討に注力し、また教会建築と学校設立などで国の文明化にも貢献した。

実に文武両道の人物でした。

 

 

 

 

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< 9. クリスチャンスボー城 2 >

 

やはり宮殿内は立派でした。

 

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< 10. 宮殿横の蚤の市 >

 

10:30頃に行くと、既に始まっていました。

それほど規模大きくはない。

 

 

次回に続きます。

 

 

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平成の哀しみ 99: 終章 5: 希望に向かって


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日本の未来に希望をもたらす基本とは

 

A 政治から腐敗(利権・官僚との癒着)を無くし透明性を確保する

 

B 国民の政治意識の変革を行う

 

C 新たな国家ビジョンを立て、経済政策を方向付ける

 

この三つが絶対条件です。

 

Aは自民党政権が続く限り実現出来ない。

 

国が衰退した最大原因は、国政を担う政治家と官僚の腐敗(利権拡大の悪循環)です。

共産圏が衰退した理由も、経済理論の間違いだけではなく、官僚(一党独裁)支配を助長する体制こそが問題だったのです。

 

ここはやはり先進国で普及している政党交代が可能な野党を育てるしかない。

混乱を伴うが、人類が育んで来た民主主義の普遍の原理です。

 

 

Bも自民党政権が続く限り無理で、一刻も早く実現しないと取り返しの使いないことになる(むしろ自民党は愚民政策を採っている)。

 

今のように無関心層が増え、簡単に扇動されてしまうようでは、やがて大きく道を誤るだろう。

 

やはり北欧のように小学生から環境問題、中学高校で政党の政策論議が出来るようにしなければならない。

歴史認識では、ヨーロッパが行ったように東アジア共通歴史書の作成を目指すべきです。

 

日本が明治維新の頃、王政であった北欧では大々的な民衆の改革運動が行った。

スウェーデンでは禁酒運動、デンマークでは教育向上運動が民衆を主体にして起こった。

これらが現在も生きている。

 

 

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Cは国を挙げて国家百年の計を立てるべきです。

 

今のままでは早晩、取り返しのつかない状況になる。

その悲劇は日本だけでなく、自由放任主義で格差が拡大している欧米に等しく起こるだろう。

 

世界中の成功事例を研究し、それに合った経済政策を地道に積み上げて行くしかない。

 

日本は邪馬台国の時代から、朝鮮半島、中国、ヨーロッパ(英仏独)、アメリカとその模倣の先を適宜替えて成功して来た。

 

大雑把な提言だが、これでもかなりの困難を伴う。

北欧が世界初の福祉国家を目指したのは戦後でした。

日本に出来ないはずがない。

 

 

次に続く

 

 

 

 

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平成の哀しみ 97: 終章 3: 願わくば


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< 1.オスロ湾の小島 >

 

 

先ず到達点を確認しよう

 

 

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< 2.国連の幸福度ランキング >

北欧4カ国とスイス、オランダが6位までを占めるが、日本は156ヵ国中54位。

 

我々日本が目指す社会とは

 

国際機関が様々な基準でランク付けしたランキングのどれにもトップ10に入るような国を目標にする。

 

それは北欧、ベネルックス、スイス等でしょうか。

多くの日本人は文化が異なり、所詮、欧米人の価値観に過ぎないと疑問視するかもしれない。

 

これらの国々は、キリスト教と言語で他の西欧に通じるが、体制をそれぞれ異なるものに変革して来た。

単に経済指標、労働条件、人間開発指数、幸福度、民度が高いだけではない。

実に、ゆったりと家族で人生を楽しむ社会がそこにはある。

 

 

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< 3.北欧の平日の光景 >

上からストックホルム近郊、オスロ湾、ロスキレの広場での光景

 

 

是非とも皆さんがこれらの国の暮らしに触れられることをお薦めします。

まったく日本が取り残されていることに気づくでしょう。

 

私は北欧を35年隔て2度訪問し、これらの国々が大きな変化を成し遂げ、さらに良くなっている印象を受けた。

日本の御用マスコミが意図的に流布しているような暗い停滞したイメージはまったくない。

 

 

北欧は福祉国家と言う他の西欧諸国と異なる道を選んだ。

当然、同じ資本主義経済で自由主義圏に属する。

 

 

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<4. 世界競争力 >

北欧3カ国とスイス、オランダは競争力でも9位以内です。

ちなみに日本は25位です。

 

皆さんに気付いて欲しいことがある。

それは、これらの国が、米国が押し進める自由放任主義と金融重視の経済に対抗し、強力なグローバリゼーションに晒されながらも国民の幸福を高める道を進んでいることです。

 

私には日本の現状で自由放任主義の呪縛から解き放つ策など思いつかない、おそらく数多くいる日本の経済学者も・・・。

 

実に、小国ながら国民が一体になって至難の道をこともなげに進んでいるように見える。

 

一方で、今回の旅行で少し不安に感じたこともある。

それはスウェーデンが移民問題も含めて、世界経済の荒波に呑まれ、荒みつつあるように思えたことです。

 

 

とは言え、日本は惰性で斜陽の道を選ぶべきではない。

 

 

次に続く

 

 

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平成の哀しみ 96: 終章 2: 何から手を着けるべきか


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日本再生には何から手を付けるべきか

深刻なジレンマに陥る

 

 

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再生させるには

 

A 暴走する安倍政権

 

B 腐敗と停滞の温床である自民党、官僚、公明党

 

C 疲弊し格差が拡大する経済政策

 

D 古い政治文化(三バンなど)

 

E 米国への盲従

 

F 社会政治歴史への国際的な認識欠如

 

これらを正すには、どれから手を着けるべきか?

 

 

安倍政権を倒しても自民党と官僚が変わらなければ、暴走を一時止めても、行き着く先は同じ没落。

 

自民党と官僚を牽制する為に野党が政権を担っても、根が張った旧来の組織力の前には歯が立たないだろう。

 

悪化著しい日本経済の立て直しは急務だが、副作用のない経済政策はない。

 

三バンなどの遅れた政治意識を変えない限りまともな政治家は出てこない。

しかし自民党が権勢を振るう限り、障害になっている選挙・教育・社会制度の改革が進まない。

また相当の年月を要する。

 

米国の傀儡から自立すべきだが、性急な離脱は米国の裏工作と軍事的・経済的な恫喝の前に早晩潰される。

 

 

私が一番確実と考えるのは教育です。

 

A~Eの多くは一朝一夕に解決しないし、一時、成功してもまた逆行する事になる。

重要なのは国民が政治への関心と関与を深めることで、政治を国民に取り戻す最も確実な方法です。

この為には政治意識と参加を促す学校教育が不可欠です(北欧で実施)。

 

しかし自民党と公明党が政治を握る限り、教育は世界水準から益々後退するだけになる。

当然、国際的な認識に近づくとは不可能でしょう(幸福、夫婦、労働、歴史・・・)。

 

結局、戦後からの溜まりに溜まったヘドロで身動き出来ないと気づかされる。

 

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しかし、一つだけ明確な事がある。

 

人類は、信頼出来ない人物を瞬時に峻別し避ける心性を獲得している。

これは心理学で検証済みのことです。

そんな人物を社会のトップに用いないのは当然です、冷静であれば。

 

ヒトラー、岸元首相、トランプ、安倍首相に共通するものは何でしょうか?

単純に言えば、平気で嘘が言える人物です。

 

これが何を招くか、そして選挙であなたは何をすべきかは自明なはずです。

 

次回に続きます。

 

 

 

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平成の哀しみ 95: 終章 1: はじめに


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2月から始めたこの連載は、

平成への惜別と多少の分析を交えた記録を残したいと思ったからでした

結果は悪化への転換点を嘆くだけになったようです

 

これから未来に向かって語りたいと思います

 

 

日本の没落と異常さには呆れるばかり。

しかし危機感を持つ人に出会うことはほとんどない。

隣国に敵意を燃やす人はいるが。

 

低迷する経済と危険な外交、そして茹でガエルの状況に至った理由は既に見ました。

これは貧弱な政治文化と国を売るに等しい狡猾な政治家が招いたものでした。

 

国民は悪しき政治文化を古き良き文化とはき違え、政府の民主主義の根幹を切り崩す策術を無自覚に受け入れるばかり。

野党は経済政策に無頓着で政権担当の経験も少なく、脆弱なまま。

 

救いようの無い日本は没落せざるを得ないかのようだ。

 

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一方、海外35ヵ国を旅行していると気付くことがある。

 

町並みは古く、日本ほどに物は溢れていないが、人々は実に幸せそうに暮らしている。

現地で通訳やガイドと話し、色々調べてみると、それぞれの国は幾多の災厄を乗り越えて来た過去があった。

そして歴史と文化に根付いた工夫や暮らし方があることが分かる。

 

 

これから日本が危機から脱出する道を探してみたい。

 

 

次に続く

 

 

 

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平成の哀しみ 94: 何が日本を貶めているのか 11: 戦後、何が日本を歪めたのか 3


 

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日本政治の堕落は政府による作為が大きかった

しかし今一つ自戒すべきことがある

 

 

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それは国民の驕りです。

 

日本のあらゆる社会・経済・政治の指標が悪化し、伸び悩んでいる。

国際機関の発表する国別ランキングで日本はここ30年間低下し続け、特に安倍政権になってから著しい。

昔は当然のように10番以内もあったが、今は30番より下げているものが多い。

 

残念ながら日本は島国であり、言語が独特なので海外で発信される情報や警鐘はほとんど届かない。

さらにマスコミ(新聞の半分、テレビ)が御用化してしまったことで、国民に真実がほとんど伝わらない。

 

例えば、『Yahoo!』の「トップニュース」のカテゴリーの割合に日本の現状が反映されている。

日本では芸能ニュースが世界ニュースの2倍でほぼトップです。

ところが英米の比率は0.5と0.1で逆転し、日本人の視野の狭さは歴然としている。

 

海外に目を向けると分かるのだが、日本が衰退している間に、発展途上国や後進国は経済・社会(教育・医療)を向上させて来ている。

 

私達は日本の政治や経済を疑い、世界に目を向けないと、日本の真の姿は見えない。

 

 

この茹でガエルの状況は一つに、かつての高度経済成長の心地よい余韻が残っているからです。

 

どうやら人類は、社会が徐々に悪化している時は気付かないだけでなく、むしろ昔への回帰を望み、守勢になるようです。

歴史を振り返ると、経済や軍事を握る階層が保守的(権益拡大に奔走)になって、さらに国の没落を加速さえしている。

 

19世紀の英国も同じ状況になり没落を逃れなかった。

 

 

この没落から抜け出すには?

一つ面白い事実がヒントになる。

 

 

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< 3.高度経済成長と共に生じた様々な公害:四日市公害 >

 

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< 4.急速に拡大した大殺戮:ベトナム戦争 >

 

日本の70歳代以上の人(団塊の世代)は高度経済成長と共に急激な環境悪化やベトナム戦争が起きたことを知っている。

さらに、そのことを身をもって政府や世論に訴え(デモなど)、公害対策を推し進め、世界が一緒になってベトナム戦争終結に尽力し、成果を残した。

 

一方、若者が政治に無関心になったのは、この老人世代が仕事にかまけて、政府の監視を置き去りにしたことが災いしているとも言える。

 

私はこの老人世代に望む。

あなた方の子供や孫の為に、今一度立ち上がり、社会の没落と暴走を止めて頂きたいと・・・

 

日本を救えるのは老人と女性とだけかもしれないと・・・

 

 

次から最終章になります。

 

 

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平成の哀しみ 93: 何が日本を貶めているのか 10: 戦後、何が日本を歪めたのか 2


 

 

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< 1. 先鞭をつけた首相、戦犯から密約へ >

 

 

日本の政治が歪められた歴史を見ます

 

 

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< 2.日本のCIA協力者の一部 >

米国国立公文書館の日本帝国戦争犯罪記録より。

https://quasimoto2.exblog.jp/238880601/

 

 

日本は敗戦で米国一国(GHQ)の占領を受けた。

初めは軍国主義の牙を抜く為の民主化が進められた。

 

一方、米国は共産圏との対立を深めていた。

そこに朝鮮戦争が勃発し、日本列島の役割は急変する。

 

日本を兵站基地にし共産主義の目を摘むことは至上命令になった。

こうして民主化と軍備放棄から一転して、社会運動の弾圧と再軍備が政府に課せられた。

 

 

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< 3.沖縄返還密約を暴いた記者は陥れられた >

 

 

ここで日本は悪魔の選択をします。

 

ドイツの場合、欧米三ヵ国共同の占領地は自由になったが、ソ連1ヵ国の占領地は強固な支配が続き、日本も裏でこれが進みました。

 

GHQが去っても、自民党政権は二つの密約を米国と結び、自党優位への支援と引き換えに米国の傀儡化(特に軍備)を容認します。

これを行ったのが戦犯であった岸と賀屋であり、その後の佐藤でした。

この手の傀儡化は世界中に大なり小なりありますが、先進国では珍しい。

 

70年代まで自民党は野党(左派)潰しを条件にCIAから資金援助と支援を受け続けた。

 

これが尾を引き自民党と官僚はCIAや米軍と深く繋がることになる。

 

現在も米国のNSAにより盗聴が行われており、時に野党の重要人物潰しに使われている節がある(日中融和策を唱道する人物は消える)。

 

悲しいことに、米国のスパイであった社主の御用新聞は勢力を拡大した。

 

80年代以降、政府は学校から政治学習の機会を奪った。

北欧に政治腐敗が無く投票率が高いのは、生徒達に小学校から社会や政治を議論し学ぶ機会を与えているからです(これだけではないが)。

 

さらに安倍政権で報道の偏向と弾圧が進んだ。

報道の自由度のランキングは一気に落ち、危険性を海外(主要新聞、国連)からも指摘されている。

 

こうして日本の政治は歪められた。

 

 

次回に続く

 

 

 

参考図書

 

「CAI秘録 上」第12章。ティム・ワイナー著

 

「知ってはいけない」など 矢部宏治著

 

「暴露」スノーデン著

 

「戦後史の正体 1945-2012」など 孫崎享著

 

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平成の哀しみ 87: 何が日本を貶めているのか 4: 栄光は過去のものか


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我々は明治維新と自由民権運動を成し遂げた

 

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明治維新

 

主役は世襲の家老や殿様ではなかった。

 

徳川慶喜や島津斉彬は重要ではあったがステップに過ぎなかった。

下級武士の西郷、大久保、龍馬、木戸、勝は優秀さと意気込みによって、藩や幕府などの力を利用し大業を成した。

極論すれば天皇は衆目が一致する体制転換の象徴だったと言える。

 

結局、攘夷はせず内戦の泥沼に陥ることなく、討幕・尊王を実に巧みにやり遂げた。

 

注視すべきは、国政や藩政の素人が気概と貪欲な吸収力によって、体制転換後の明治新政府を形作ったことです。

 

 

民権運動

 

民衆が世論を武器に政治を改革した。

 

新聞は高価だったが、街角に掲示されており、民衆はこれを読み、また講演会に参加し世論を共有した。

これを可能にしたのが高い識字率、ジャーナリズム(新聞)、進歩的知識人の活躍でした。

民衆は弾圧を乗り越え議事堂を囲むデモを度々行った。

 

 

選挙は一部の富裕層に制限されていたが、彼らも改革を支持した。

 

注視すべきは、健全なジャーナリズムと民衆が協同して立ち上がったことです。

 

 

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しかし政府は隙あらば弾圧を企み、ジャーナリズムが抜け殻になってしまえば、過去の暴走が再来するだろう。

 

今の日本に、かつての栄光を成し遂げる力があって欲しいと願う。

 

 

次に続く

 

 

 

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平成の哀しみ 86: 何が日本を貶めているのか 3: 維新後の民衆運動


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維新後、政治を変えた原動力は何か

 

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明治10年(78年)も過ぎると、民衆が政治への参加を求めた自由民権運動が盛んになります。

 

最初はあぶれた士族が中心でしたが、やがて各地の豪農・豪商、都市部では知識人が民衆に訴えるようになった。

この時、民衆に思想を鼓舞したのは演説会と新聞でした。

 

新聞は1870年代に創刊が相次ぎ、その後部数は急増していきます。

新聞は瓦版から政治論議や政策批判に重きを置くようになり、ジャーナリズムが開花した。

当初、新聞を奨励した政府であったが、ここに来て民権運動と新聞を弾圧し、国会開設の約束もあって、89年には運動は消沈した。

 

しかし、この運動から初の政党が結成され、政党政治が動き始めた。

残念ながら政党政治は盤石な薩長閥に対抗できず、1918年まで待たなければならなかった。

 

この突破口となったのが、新聞による政府の不正追求と怒れる民衆のデモでした。

こうして数度にわたり旧体制の内閣が倒れた。

この時代、どの御用新聞も人気を得ることはなかった。

 

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だがこの後、ジャーナリズムは急速に衰退し政府は暴走を始めた。

 

弾圧は熾烈を極め、数年後には御用新聞の読売は新風俗と戦争の報道で急伸し、遅れて朝日、毎日も戦争に加担していった。

 

次に続く

 

 

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平成の哀しみ 79: 改革を妨げるもの 14: 欲望の経済政策 6


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< 1. FOXニュース >

 

 

自由放任主義と金融重視は亡国の末期症状

 

 

最悪の病状は繰り返すバブルと所得格差の拡大でしたが、むしろ癌化の進行こそが恐ろしい。

 

米国を例に挙げます。

 

大統領選挙では数千億円が動き、候補者側の資金の多寡がテレビのネガティヴキャンペーンなどの宣伝を左右する。

 

バノンとFOXニュースはトランプ大統領誕生の立役者です。

バノンのニュースサイトは保守の資産家に支えられている。

FOXは、ニュースを娯楽化した保守のメディア王が所有。

また共和党の躍進を担うティーパーティー運動も保守の資産家の資金が不可欠です。

 

つまり選挙と政治は資産家の意向が左右する。

 

当然、資産家は現状の経済政策を断固維持する。

この理由は下記グラフから一目瞭然です。

 

 

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< 2. 米国資産家の所得増加と株価の推移、対数目盛 >

 

80年代以降、株価(金融商品)の上昇と共に資産家は急激に資産を増やしている。

 

しかしもっと恐ろしいのは、この状況が癌細胞の増殖と同じだからです。

 

 

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< 3. 世界を支配する超富豪家達 >

https://www.newscientist.com/article/mg21228354-500-revealed-the-capitalist-network-that-runs-the-world/#bx283545B1

金融機関147社が世界の多国籍企業43000社の富の40%を支配している、2011年時点で。

 

 

企業統合や資本集中が進み、少数の資本家が共同で世界中の大半の企業を所有するようになった。

独占が進み、国だけでなく世界経済、さらに政治すら動かように成って来ている。

ホワイトハウスの財務金融のポストは金融会社ゴールドマン・サックス出身者が多い。

 

米国経済は成長しているが、実体は1%の超資産家の所得が増えるだけで、ここ40年間ほど90%の国民の所得は横ばいに過ぎない。

 

こうして米国民は政治経済を牛耳るエスタブリッシュメントに失望した。

そこでトランプが彼らを排除すると豪語し大統領になった。

 

しかしホワイトハウスの主要ポストはより怪しいエスタブリッシュメント(共和党と実業家)で占められた。

 

まさに民主主義が根元から蝕まれている。

 

 

 

次に続く

 

 

 

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平成の哀しみ 77: 改革を妨げるもの 12: 欲望の経済政策 4


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1980年代以降

日欧米経済はどうなったか

 

 

 

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< 2.二つの経済政策がもたらしたもの >

赤枠がルーズベルトによるもの、青枠がサッチャー、レーガン、中曽根によるもの。

 

 

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< 3. 80年代以降の経済政策がもたらしたもの >

ピンクの縦線は米国発のバブル崩壊、茶色は日本独自のバブル崩壊。

 

日米で顕著なのは、バブル崩壊が起こると、せっかくの景気刺激策の効果が帳消しになって失業率が上昇していることです。

これを抑える為に、下のグラフのように累積赤字を増大させてでも更なる景気拡大策を採り続けている。

 

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インフレは治まったが低経済成長と高失業率が定着し、バブルが繰り返し、所得格差が拡大した。

 

 

なぜこのようになったのか

 

様々な要因中、最大の理由は自由放任主義と金融重視です。

「自由に金儲けをさせて景気を良くしよう」に尽きる。

 

先ず、資本・金融関係の規制緩和が一気に進みました。

これにより経営者の大幅な所得アップが可能になり、短期に利益を求める経営が横行するようになった。

投資を促すために金融機関の大幅な規制緩和を行い、膨大な借金を可能にし、また投資実態の把握が困難になりました。

 

そして政府が財政出動(公共投資など)、さらに中央銀行は貨幣供給量増大(金利操作も)で景気刺激を行うようになった。

 

この結果、バブルと崩壊が起こり、さらなる景気刺激策が不可欠になり、より巨大なバブルが繰り返すようになった。

 

自由主義は弱肉強食を良しとし、累進課税を否定します。

法人税と富裕層への減税を繰り返し、不足は低所得者に負担の多い消費税でカバーします。

こうして格差が広がった。

 

拙いことに、米国がこの策を採るとグローバル化で他国も追従しなけらばならなくなった。

 

こうして財政赤字と所得格差の拡大が世界に蔓延した。

 

 

次に続く

 

 

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映画「新聞記者」を見た感想


 

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注目を浴びている映画「新聞記者」を見て来ました。

今まさに日本を覆う暗雲、戦前の体制を思わせる映画でした。

感想を記します。

 

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* 始めの感想

 

期待が大きかっただけに見終わった段階では失望もあった。

 

・現政権全体の暗部、特にトップとの関わりがほとんど描かれていなかった。

・映像の中に不安を煽るためか、カメラを微かに揺らす映像があり、一部見づらかった

・主役の女性記者を演じるシム・ウンギョンに好感を持たが、少し違和感もあった。

 

これらを除いては、概ね良く出来ていたように思う。

 

 

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< 3. 映画で暗示されている腐れ縁 >

 

 

* しかし、よく考えてみると深みがある映画だと思うようになった

 

映画では内閣情報調査室の暗躍と新聞記者の正義の戦いが描かれている。

私は、当初、これでは今の政府の暴走を描けていないと思った。

 

映画は前川元文部科学事務次官、伊藤さん準レイプ事件、加計学園問題を匂わせる事件でのデマ工作、隠蔽、マスコミへの圧力などを丁寧に描く。

その工作部隊が実在の内閣情報調査室で、主役の官僚演じる松坂桃李はその職務で苦悩する。

 

この映画が描いたのは自らを正当化し暴走し始める政府機関、それと戦う新聞記者には正義感だけしかないと言う現実ではないでしょうか。

 

 

* 今思うこと

 

やはりこの映画を世に出した人々への感謝が一番です。

これだけの政治批判を含む映画を製作興行するには、多くの障害があり、幾多の女優出演拒否、制作や宣伝拒否があったと聞きます。

 

松坂桃李とシム・ウンギョンさんにはさらなる活躍を期待します。

原作者の望月衣塑子の活躍には頭が下がり、感謝しきれません。

日本の政治劣化に正面から取り組んでいるジャーナリストは彼女ぐらいでしょう。

 

4

*4

 

 

* 日本の宿痾

 

内閣情報調査室長を演じる田中哲司がはまり役なので、どうしても彼だけに目を奪われがちです。

しかし、この手の国民の裏で行われる姑息かつ悪辣な企みは今に始まったことではない。

 

日本政府は大陸侵攻前、国内の露払いを行った。

白虹事件1918年、治安特別法制定1925年、特別高等検察発足1928年と続いた。

ジャーナリズムと反戦運動弾圧が最初は国民の知らないところで、遂には堂々と行われるようになった。

そして満州事変1931年、起こるべくして起こった。

 

日本では、ヒトラーのような狂気の独裁者がいなくても、それぞれの組織(軍部、政府、民間)が、あたかも競争するように暴走して行った。

この現象は他の民族でも起こるが日本で顕著です。

これをセクショナリズム、同調圧力、帰属意識などで表現できるでしょう。

実に困った病理です。

 

現在、内閣情報調査室は170名程の体制だそうです。

これが諜報と世論誘導・攪乱などを行っていることになる。

だが、伊藤さん事件でもみ消しを行った警察官僚中村格(菅官房長官の元秘書官)の存在を考えれば、公安、警察も加担していることにもなる。

さらに小泉政権時の安倍官房長官時代に組織された電凸(電話攻撃部隊)も配下にある。

 

さらに危険なのは、今は政府のトップ自身が危険なことです。

 

 

* 最後に

 

映画を見終えて周りを見ると、ほとんどが初老の夫婦でした。

若い人はほとんどいなかった。

映画は、金曜日の午後4時から6時頃だったので、無理からぬことかもしれないが。

 

それにしても高齢の方々が、この手の政治映画を見に来てくれることに意を強くした。

まだ日本には心ある人々がおり、絶望するわけにはいかないと。

 

 

終わります。

 

 

 

 

 

 

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平成の哀しみ 68: 改革を妨げるもの 3: 亡国の時 


 

1

多くの国が衰退し滅んだ

何が起きていたのか

 

 

2

 

古代エジプト、ルイ王朝、清王朝、大英帝国など無数にある。

 

自然環境や経済の悪化、侵略が亡国の切っ掛けとして目立つ。

 

しかし中国王朝の三千年間、ほぼ三百年毎で交代していることから別の理由に気付く。

王朝の亡国劇で中心的なのが、王宮での外戚、宦官、官僚、将軍の専横でした。

 

なぜ王宮内の専横が亡国に繋がるのか。

 

それは彼らが権力掌握の為に社会・軍事、特に経済制度を己に有利に改悪するからです。

 

その結果、格差が拡大し戦争が常態化し、特に経済力が著しく堕ちる。

格差と戦争の拡大は大多数の国民の体力・気力・財産を奪った。

 

制度の改悪が一支配層だけに利益をもたらすようになると、意欲ある新規参入者は無くなり産業交易の刷新が起きず、やがて経済は衰退する。

さらに賄賂(口利き)や買い占めによる値上げ、暴利を求める課税で庶民の暮らしは悪化する。

 

こうして農民一揆が起こるか外敵の侵攻で滅びる。

つまり3百年は腐敗が蔓延し弱体化する期間でした。

 

このサイクルが繰り返されて亡国が無数に起きた。

 

現在は腐敗の進行と周辺国の変化も早いので亡国のスピードは早い。

この亡国の兆候が日本で顕著なのです。

 

 

次に続く

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 72: シェラン島北東部を巡る 4: 野外博物館 2


1DSC04205-1

*1

 

 

今回は野外博物館の後半です。

三ヵ国の民俗家屋の野外博物館を見た感想も記します。

 

 

 

 

2

< 2.No.544 の建物 1 >

 

上: 建物の説明書き。

この建物は、スカンジナヴィア半島南西部の海峡に面した所(現在スウェーデン)に17世紀建てられた。

この地域は数世紀にわたり、デンマーク領でした。

右上に示されているように住人は8人で多くの家畜がいた。

この農家はforest farmと書かれており、森林を利用して家畜を育て、穀物は家庭用に栽培された。

18世紀、この地域の木材は対岸のデンマークに小型ボートで輸出され、ユトランド半島東部の穀物と交換された。

 

下: 外側から見た。

中央に入り口が見える。

 

 

3

< 3.No.54 の建物 2 >

 

外観は古くてみすぼらしいが、中庭を囲むように四方に家屋が建っている。

二枚とも、中庭から見た写真。

 

 

4

< 4.No.54 の建物 3 >

 

古いが貧しい暮らしとは言えないようです。

内壁の板が縦方向で、外壁は横方向に並んでいるので、間に断熱の工夫がされているのだろう。

 

 

5

< 5.No.55 の建物 >

 

上: 建物の説明書き。

この建物も、スカンジナヴィア半島の最南端の(現在スウェーデン)に17世紀後期に建てられた。

この地域も数世紀にわたり、デンマーク領でした。

右上に示されているように住人は8人と7人の2家族です。

彼らは穀物栽培農家でした。

大きな家で、中庭を囲むように四方に家屋が建っている。

 

 

 

6

< 6.No.37-40 の建物 >

 

ここにはユトランド半島東側、デンマークの南端にあった4棟が集めらている。

皆、17から18世紀の農家です。

 

 

7

< 7.No.40 の建物 1 >

 

6人家族の農家で、豊かな暮らしをしていたようです。

外壁と竈兼暖炉はレンガ造りです。

 

 

 

8

< 8.No.40 の建物 2 >

 

多くの建具や家具は幅の広い板材が使用され、塗装もされている。

 

 

 

 

9

< 9. No.34の建物 >

 

上: 建物の説明書き。

ユトランド半島西側、ワッデ海のレモ島に1750年に建てられた建物。

この島は砂地で荒地です。

この島の多くの少年は水夫になり、大人になってオランダ捕鯨船のキャップテンになる者もいる。

この地では農業より漁業と航海が重要で、18~19世紀に繁栄をもたらした。

 

下: 左側の建物。

 

 

 

10

< 10. No.31の建物 >

 

 

上: 建物の説明書き。

ユトランド半島西側の南端に17世紀に建てられた建物。

此の農家は、最初オランダ商人が建て、賃貸されていた。

 

下: 特異な形をしている。

大きく高い屋根、小さな扉と窓が目立ちます。

中は暗いが大きな居間、納屋、家畜小屋がありました。

 

 

三ヵ国の野外博物館を見て

 

多くの農家は、木材が多用されていた。

ノルウェーは巨木が生かされていたが、他の建築材料に乏しい。

デンマークは木材に乏しく、豊富な土や草が補っている。

スウェーデンは両者の中間と言ったところでしょうか。

 

三ヵ国共に寒冷地なので、居間や寝室には大きな造り付けの大型の暖炉兼竈があった。

デンマークのように外壁レンガと内部は木張りにし、間に断熱効果を持たせれば、暖房効果は上がるでしょう。

その点、他の二ヵ国ではログハウスのような造りが見られるが、暖房に難点があるように思えた。

 

三ヵ国共に展示家屋の家族構成を見ていると、数世代にわたる大家族はなかった。

使用人や親族とは限らないような住人が共に暮らすことがあるようです。

デンマークでは家畜が多い。

 

これら野外博物館では農家の畑の様子、特に大きさと水源管理が分からない。

農地は穀物栽培の畑を柵で囲うだけのもので、東アジアの水田のような手間暇のかかるものではない。

また家畜も森林で飼育するようなので、人口密度の低いこれらの国では放牧地の維持に気をあまり使わないのではと感じた。

 

 

日本と比べて

 

 

氷河後退地の為、土壌が貧弱でさらに寒冷地なので、農業、特に集約農業が発展しなかった。

農業は麦などの穀物栽培なので、水管理も重要ではなかったようです。

生業としては日本のように農業中心ではなく林業、漁業、水運による交易などに多様化した。

 

これが東アジアとの家族制度の違いを生んだのだろう。

生業を多くの子供達に助けてもらう必要もなく、土地はどこにもあるので土地の相続でもめることもなく、親の権威が強化されることがなかったのだろう。

 

この結果として、貧弱な土地への執着がなく、水運を利用した移動と交易が相俟って、人々は外界への転出に抵抗がなかった。

むしろ発展と捉えたのだろう。

これは中国南部の山地に暮らす客家等の人々が、東南アジアや海外に進出することが飛躍だと考えているのに似ている。

古代ギリシャの植民にも似たところがある。

 

以下は、まったく私の感想です。

おそらく、親の権威が高まらなかった家族観、外界への転出意欲、土地への低い執着が、ヴァイキングを生み出した。

さらに千年の後の北欧の福祉国家の成功、短期間で貧しい国からの飛躍を可能にしたのだろう。

 

一方、日本の現状を見ると、山腹や小さな渓谷沿いの狭い土地を先祖伝来の地として守る姿が痛ましい。

美しい日本の原風景ではあるが、社会の変革を妨げる頑な姿に思えてしまう。

 

 

次回に続きます。

 

 

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平成の哀しみ33: 深まる亀裂 31: 何が重要なのか 2


 

 

1

これまで日本の危うい兆候を見て来たが理解する人は少ない

 

 

なぜか?

 

ウヨは「攻めて来る軍隊に向かって憲法9条を掲げて見ろ」と言う。

これを聞いて納得し嘲笑する者は多い。

 

それでは「洪水で決壊した堤防に向かって砂袋を掲げろ」はどうか。

砂袋は決壊する前に使ってこそ意味があり、当然武器も役に立たない。

短絡思考が幅を利かせている。

 

これだけではない。

 

人は内社会の悪化より外部の異変に目を奪われ易く、より危険に感じる。

国が悲惨な状況に陥るのは、攻めて来る外国だけだとするのは早計です。

 

古くは聖書の預言者が国王の外交ミスが強国の介入を招くと警告した。

 

古代ギリシャは団結してペルシャ戦争に勝利したが、その後は内戦状態に陥り、遂にはマケドニアに支配され命脈は尽きた。

 

古代ローマも拡大する侵略戦争、疲弊する社会、傭兵偏重で自壊した。

 

 

2

 

今次の二度の大戦は資本主義と世界経済圏の発達が相まって、西欧列強が植民地獲得競争に狂奔し、至る所に対立の火種が撒かれたことによる。

ドイツに侵攻された英仏はその百年前に火種を作っていた。

 

つまり世界や歴史から学び論じることがない人々が、徐々に衰退する中で危機意識を持てないことにある。

 

 

次に続く

 

 

 

 

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平成の哀しみ30: 深まる亀裂 28: 敵対と融和 2


 

1

人は戦う宿命から脱せないのか?

 

一つの光明がある。

 

アフリカでは戦うチンパンジーは融和を得意とするボノボを凌ぎ森の王となった。

しかし人類はこれを凌ぎ地球の王となった。

 

これは言葉や知能の発達もあるが、社会性の発達と共に愛情や共感が強く働くようになった事が大きい。

 

高等動物ほど家族に強い絆を抱き、かつ集団内の弱者をいたわる。

共感は哺乳類に広く見られ、親が命を賭して子を守る姿は感動を呼ぶ。

類人猿や旧石器人には障害者や病弱者への援助行動が考古学的に確認されている。

最も共感が発達したのが人類です。

さらに最高度の抽象能力が共感の範囲を無限に広めることを可能にした。

 

こうして人類は数十万年かけて生活範囲を数十km四方から地球規模へと広げ、かつ協力するようになった。

これが今の世界の姿です。

 

けっして戦いや征服だけで世界が拡大したのではない。

 

 

2

 

人類は法の制定を、初期には部族から都市、次いで各都市間、やがて国家間で結ぶようになった。

この間、約4千年かかり、やっと1世紀ほど前から地球上の大半の国が一つの法を制定するようになった。

 

確かに戦争は繰り返されているが、徐々に人類は新たなステージに進んでいるのです。

 

 

次回につづく

 

 

 

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平成の哀しみ28: 深まる亀裂 26: なぜ馬鹿をやるのか 4


 

1

合理的に疑うことが出来ない

 

2

 

最近、ある著名人がアウシュヴィッツと南京虐殺は無かったと発言し、世界から馬鹿にされている。

彼は医者でありネットウヨの神でもある。

彼は歴史を疑うことは重要だと言う。

 

あることを思い出した。

キリスト教分派の熱心な信者と話したことがあった。

彼は「神が数千年前に世界を作ったのだから進化論は嘘だ」と言う。

 

私は「進化を示す動物の骨格化石が証拠です」

 

彼は「それは間違いだ。この複雑な世界や美しい生命が神なしで勝手に誕生するずがない」

 

これ以上は幾ら説明しても無駄だった。

 

 

両者とも他者の証拠を受け付けず、自分の論理矛盾への指摘を無視する。

 

前者で言えば、ナチスによるユダヤ人虐殺はヨーロッパ中で起き、犠牲者は600万人以上なのだから。

日本兵による虐殺も同様です。

全体をみれば一目瞭然です。

 

後者で言えば、世界の全化石を嘘には出来ない。

 

なぜ彼らはこのように頑迷なのだろうか?

 

前者はヒトラーに対して、後者は聖書に対して信仰心が強いからです。

 

ヒトラーを危険に思うのが普通ですが、ウヨにとって強権的な人物は神にも等しいのです。

当然、虐殺の否定は日本軍の神聖さを守ることにもつながるからです。

 

 

次回に続く

 

 

 

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平成の哀しみ26: 深まる亀裂 24: なぜ馬鹿をやるのか 2


 

1a

大戦に突き進んだ日本の首脳の愚行をみます。

 

 

 

2

 

戦争を始めると深入りする一方で、日本だけではないが途中の撤退はほぼ不可能です。

戦争が始まると犠牲者が増え、国内の憎しみが沸き立ちます。

また軍事費を借金する為に勝ち続けなければならない。

 

軍首脳は中国戦線で失った20万英霊に申し訳ないからと、さらに太平洋戦争へと進み200万を失う。

本土決戦を前にして、ある大将は日本を焦土にして一兵卒まで戦うと息巻いた。

 

この間、軍は敗戦と失敗を隠し通し、国民を鼓舞する為に報道を統制し、嘘を流し続けた。

こうなると海外の情報が入らない国民は敗戦まで勝利を疑わなかった。

 

問題の一つは、超エリートの軍首脳や参謀達が、なぜ無謀な戦争計画を立案し続けたかです。

一言で云えば、軍と己の保身の為であり、その為には都合の悪い情報を無視し隠蔽、捏造もした。

当然、国民に真実を告げ判断を仰ぐことはなかった。

 

日本にはヒトラーのように独裁者はいなかったが、関東軍、陸軍、海軍が競い合い、天皇を担ぎながら戦争を進めた。

終わってみれば誰の責任かは分からない、「みんなで渡ろう赤信号」状態だった。

 

これは今の政府・官僚にも受け継がれている病根です。

 

 

次回に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 58: オスロ17: 陸軍博物館からフェリー乗船まで


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*1

 

 

今回は、アーケシュフース城の横にある陸軍博物館を紹介します。

またコペンハーゲン行きのフェリーの乗船も紹介します。

これでオスロとお別れです。

 

 

2

*2

 

上: アーケシュフース城(右側の城壁)を出た所。

海側を見ている。

通りを隔てた広い敷地(写真左側)に現代美術館や陸軍博物館などがあります。

 

下: この敷地からアーケシュフース城を望む。

 

 

 

3

< 3. 陸軍施設 >

 

上: 建物の表側。

手前のコンテナには「国際派遣の為のノルウェー団体」との記載があります。

 

下: 上記写真の建物の右側を通って、振り返った所。

先ほどの裏側を見ている。

私の立っている背中側に陸軍博物館がある。

 

 

 

 

 

4

< 4. 陸軍博物館 >

 

世界各地での平和維持活動や派兵の実績を展示。

 

上: この建物の右正面に入り口がある。

左の木の手前の木陰に砲台をこちらに向けた戦車が置いてある。

 

下: これはおそらく中東、ベイルートなど高原に建てられた見張り台のようです。

 

 

 

5

< 5. 平和維持活動の展示 1 >

 

上: アフガンの多国籍軍派兵かもしれない。

 

 

ノルウェーは小さい国ながら、20世紀以来、ずっと世界の平和と紛争調停に積極的に関わって来た。

 

以前紹介した探検家ナンセンは初代難民高等弁務官として活躍し、難民の父と呼ばれている。

国連安保理立案者の一人で初代国連事務総長になったのはノルウェーの外務大臣でした(前回紹介したドイツ占領時の亡命政府)。

ノルウェーがノベール平和賞の選定と授与を行っている。

 

ノルウェーは数多くの紛争調停に関わっているが、オスロ合意が最も有名でしょう。

当時絶望的であったイスラエルとアラブとの紛争にあって、突如、光明が射したことを覚えています。

1993年、犬猿の仲であったイスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の間で合意がなった。

残念ながらイスラエルの侵攻で無に帰したが。

この時、クリントン大統領が全面に出ていたが、実はそこに至るお膳立てはノルウェー政府と民間人によってなされていたのです。

またクラスター爆弾の禁止条約の立役者でもあります。

 

北欧のスウェーデンとノルウェーは世界平和への貢献が素晴らしい。

大国が身勝手な戦争をする傍らで、両国の政府、軍、民間NGO、研究機関が世界各地に出て、平和と紛争解決に尽力している。

 

なぜ彼らが我が身を惜しまずにここまでやるのか、おそらく日本人の理解を越えているだろう。

ここ数世紀の小国の悲哀、プロテスタント、スカンジナビアの地政学的な背景が関わっているのか?

ひょっとしたらヴァイキング時代からの世界志向が、そうさせているのかもしれない。

 

 

 

 

6

< 6. 平和維持活動の展示 2 >

 

上: ノルウェーは実に多くの地域で活躍している。

 

下: これから乗るフェリーが見える。

荷物をホテルに取りに帰る為に、バス停に行く途中。

 

 

 

7

< 7. ホテルに戻る >

 

上: バス停。

もし、この付近に荷物を預ける場所があれば、ホテルに戻らず、このままフェリーに乗ることが出来たのですが。

事前にインターネットで探したが見つからなかった。

フェリー会社に、ターミナルにロッカーが有るかとメールで尋ねたのですが、無いとの返事でした。

 

荷物(スーツケース)の扱いが、旅行の自由度をかなり制限します。

 

下: バスでもう一度中央駅付近に戻り、トラムに乗り換え、ホテルに行きます。

 

 

 

8

< 8. フェリーDFDSに乗船 >

 

上: 乗るフェリーが見えます。

同じバス停に戻って来た。

手前にターミナルがあります。

 

下: ターミナルの検札を無事通過して、振り返った所です。

実はターミナルに入った所にロッカーがあったのですが、スーツケースが入るかは不明です。

 

私は係員から、ここで注意を受けました。

それはインターネットでの予約書(印刷物)で通過しようとしたら、発券機でチケットを発券しなさいとのことでした。

私が躊躇していると、今回初めてだから良いが、次回から自分でやりなさいと言い、その場で発券してくれました。

感謝!

 

 

簡単にフェリーを紹介します。

 

当然、初めて乗ったのですが、大変お薦めです。

便利で快適、コストパフォーマンスが良く、景色が良く、さらに夕食も素晴らしい。

オスロ発16:30でコペンハーゲン着翌日の9:45で、一日一便です。

料金は全部で146ユーロ(19600円)です。

 

明細を記します

Transportation Oslo – Copenhagen  0.00 EUR

2-bed inside cabin with bunk beds  88.00 EUR

(部屋の種類が多いが安い方の一部屋の料金。一人で使う)

7 Seas Restaurant 18:00 CET 7 Seas Dinner Buffet incl 1 drink 7 Seas Dinner Buffet incl 1 Drink      43.60 EUR

(ビール一杯付きの夕食料金。オプションから時間などを指定する)

 

Transfer bus: DFDS terminal – Nørreport St. 

Transfer bus: DFDS Terminal – Nørreport station 3.00 EUR

(コペンハーゲンのターミナルから地下鉄駅近くまでの送迎バス料金)

 

Booking Fee   10.00 EUR

Credit card fee 1.51 EUR

 

事前に日本からインターネットで申し込んだのですが、非常に細かくオプションを指定しなけらばならない。

後日予約内容を変更したが無事問題無く、予約は出来ました。

 

オスロとコペンハーゲン間の移動は、他に鉄道と航空機が有りますが、ターミナルがオスロ市街地に近いこと、夜の移動で時間短縮になり、ホテル代込み運賃としては安いのが魅力です。

予想以上に良かったのは食事とオスロ湾とヘルシングボリの海峡の景色でした。

 

フェリー内には、このバイキングのビュフェ以外にレストランが有りますが安くはない。

もっとも、北欧のまともなレストランは私には高いのですが。

 

パンとコーヒーを販売している小さなストアはあります。

もしかしたら、外から弁当を持ち込んでも良いのではないでしょうか。

荷物のチェックはありませんでしたから。

 

 

 

9

< 9.ターミナルから船内へ >

 

上: ターミナル側の渡り廊下。

地中海クルーズで利用したMSCのクルーズ船と違って、乗船はあっけないものでした。

検札などの大渋滞はなく、荷物チェックもなく、ターミナル内部も簡素で迷うことは無い。

 

下: 通路から最初に乗船したフロア。

この上の階にインフォメーションがあります。

 

 

 

 

10

< 10. 船内 >

 

上: 船室。

何の手続きも必要なく、自分の船室に入ることが出来ます。

ただ清掃の関係か、船内で定められた入室時間まで待つことになりました。

この様子だと早く行く必要はないかもしれない。

もっともチェックイン15:15~16:15で、私が検札を通ったのが14:15でした。

 

私が乗船した時の乗船客は、アジア系やヒスパニックが多く、数人のグループが多かった。

気楽に利用している感じがした。

 

下: インフォメーション。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

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平成の哀しみ5: 深まる亀裂 3: なぜ軍備を増強するのか


1

 

 

隣国はなぜ軍拡に走るのか?

 

 

北朝鮮は建国以来、ソ連援助の下で核開発を行っていた。

ソ連崩壊後、この庇護が無くなり、核兵器こそが米国への抑止力とみなされた。

 

一方、米国はそれまでの宥和策から強硬策に転じ、北朝鮮を悪の枢軸と名指した。

これに呼応するように北朝鮮はミサイル発射と2006年から核実験を繰り返した。

 

この米国の転換は子ブッシュ大統領(2001~2009)と取り巻きのネオコン(新保守主義)による。

彼らは米国の覇権を守るためには武力行使も辞さないとし、対外戦争と軍事費増大を図った。

これは彼らが軍産複合体で収入を得ていたことと、同時多発テロも影響している。

 

 

2無題

 

3無題3

 

 

1980年代、中国経済は躍進を始め、歴史的に貧弱だった海軍力をシーレーン確保の為に増強する。

その後、台湾の領有を巡り米国との間で緊張が生じ、ロシアと協力し欧米を牽制した。

2010年頃から、南シナ海への侵出を強めた。

これは米国の核攻撃と海空軍の中国本土攻撃に対抗する目的で、核ミサイル原潜の深い航路と空軍の滑走路確保と考えられている。

 

現在、中国の軍事力は世界第3位になり、米国海軍艦艇の大半が太平洋に配されている。

 

 

次回、米国の戦争を見ます。

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