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北欧3ヵ国を訪ねて 90: 最後に


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今日で北欧の旅行記を終えます。

最後の思いを記します。

 

 

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12日間の北欧旅行は発見、冒険、感動の素晴らしい日々でした。

春が訪れたばかりの北欧では、自然と人々が正に輝いていました。

 

北欧は閉塞感漂う日本とは別世界だが、だからと言って高層ビルが乱立し大発展を遂げているわけではない。

しかし心の豊かさが彼らの表情や態度から伝わって来る。

 

30年ぶりの訪問で北欧の新しい側面も見た。

自然に優しい自転車社会と、国境で人を峻別しない移民受け入れが進んでいた。

 

この旅行は私にとって、初めての海外一人旅でした。

英会話、旅行手配、現地の移動とトラブル対処もすべて自己責任でした。

緊張と歩き疲れはありましたが、かけがえのない旅となりました。

 

 

旅行のアドバイス

 

私の全旅費は28万円です。

私は中華航空を利用し、朝食以外の大半はコンビニで購入し、ホテル・航空券・鉄道・フェリーの手配は日本からインターネットで半年前から直接した(不安ではあったが、まったく問題は起きなかった)。

 

少し後悔しているのは、各首都のシテイパス購入です。

これは便利なのですが、多くの観光を詰め過ぎて、現地の人との交流のチャンスを逃してしまった。

交通パスは便利でお薦めです(シテイパスと一緒の首都もある)。

 

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皆さんにお願い

 

早いうちに北欧を訪れ、自分自身と幸福について見つめ直して欲しい。

 

日本人の多くは井の中の蛙で満足している。

当然、彼らは諸外国が如何に苦労して平和、幸福、豊かさを手に入れたかを知らない。

我々よりも遥かに心豊かに暮らしている国々が世界には多くある。

 

世界は多くの事を教えてくれる。

例えば、中国の秦帝国はそれまでの大量の奴隷の殉葬を俑(人形)に替えた。

続く漢帝国の初期、奴隷制は後退し、繁栄を始めた。

しかし漢帝国が亡国を迎える頃には、奴隷制は拡大していた。

 

また世界中に前世紀まで原始的な生活を続けていた先住民族を考えてみよう。

彼らの多くは1万年間も原初生活を続けていたのではない。

彼らは数百年前、他の部族との抗争から、僻地に活路を求めて移り住んだ人々です。

そして文明との接触を断って安全を得たが、失ったものも多かった。

 

これらの事例は、今の日本を暗示している。

 

日本はがむしゃらに働き一度は欧米に追いついたが、30年前から衰退を始めた。

目標とした米国は、今や金融とIT以外、国民にとって魅力的とは言えない(安全、福祉、格差で)。

 

今の日本は凋落の中で彷徨い、見果てぬ夢を負い続けている。

 

 

今後について

 

理想とすべき北欧を訪れた。

しかし、まだ二つの重要な国が残っている。

 

一つは、今後覇権を握るだろう隣国、中国です。

中国は既に最大のビジネスパートナーであり、異なる体制を持つ軍事大国で因縁もある。

今年、私は中国を一周旅行し、この目で発展、暮らし、歴史を確認して来ます。

 

その次は、最大の同盟国で覇権国でもある米国です。

現在、米国は内部で所得階層と人種で分裂し、もっとも格差が拡大し、軍事的な危険性も増している。

出来れば、3年以内に米国と幸福度の高いカナダを共に訪れたい。

 

これにより模範の国、急成長の隣国、反面教師の大国の三つを見終えることになる。

そして何かしらの日本の進むべき道が見えることを願っています。

 

 

永らく私の旅行記をお読み頂きありがとうございました。

 

これで終わります。

 

しばらくブログを休みます。

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 87: 北欧の旅を終えて 8 : 北欧の人々の声 1


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これから数回に分けて

北欧に暮らす人々の声を紹介します。

 

 

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< 2. 王立図書館にて >

 

 

コペンハーゲンにて

 

コペンハ-ゲンの王立図書館で二組の日本母子に出会いました。

彼女らは、日本生まれのお母さんと小学生の男子一人づつです。

彼女らは毎週一度、ここで子供に日本語を教えている。

 

一組の母子は数年前、転勤でご主人、子供と一緒にコペンハーゲンに来た。

全員日本生まれです。

彼女は子供に軽い障害があって、学校の対応に不満を持ち、異国の地で苦労していた。

彼女とはあまり話が出来なかった。

 

もう一組の母子は、日本生まれの女性がデンマーク人と日本で職場結婚し、11年前にこちらに移り、男の子(ハーフ)を産んだ。

私は主に彼女と話した。

 

 

私が用意したアンケートに記入してもらいました。

アンケートの内容と彼女の答えです。

 

1. あなたの国で最も素晴らしいものは何だと思いますか?

 

答え: 福祉政策、子供の環境。

 

2. 現在、あなたの国や生活で不安や不満はありますか?

 

答え: 移民政策。

 

3. 何があなたの国を良くしていると思いますか?

 

答え: 教育、自然。

 

4. 日本について知っていること、または感じていることはありますか?

 

答え:なし。

 

  •  大半の日本人は北欧について無知で、暗いイメージを持っています。

何にか一声お願いします。

 

答え: 家庭を一番に考える。子供を育てるのにとても良い環境が揃った国。

 

 

彼女は、デンマークの暮らし、社会、政治を高く評価し、現地のニュースで耳にする日本の異常さに失望していた。

幾つか紹介します。

 

日本では国会議員の腐敗は当たり前だが、こちらではまったく考えられない。

日本で酷い強姦事件(早稲田大学)が起こっているが、こちらでは考えられない、情けない。

 

日本の女性はこちらの男性に人気があるが、主人の友人で結婚に失望している人が多い。

それは彼女らがまったく政治に関心が無く、会話が出来ないことです。

 

私が話した彼女は知的で、あらゆる事について話し合え、意見をはっきり言う。

国際結婚も、さもありなんと納得した。

 

 

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驚いたのは、彼女の子供が、既にデンマーク語、日本語、英語が話せて、小学生の終わりまでにはドイツ語を学び始めるとのことでした。

英語は必須、ドイツ語は選択科目で、学校教育の一環です。

 

彼女らを見ていると、異国で暮らすことは一筋縄では行かないと感じた。

一方の女性は満喫しているが、他方は苦労している。

如何に素晴らしい国であっても移住するとなれば文化や言語の壁は大きい。

 

様々な事に気付かせてくれた素晴らしい一時でした。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 85: 北欧の旅を終えて 6 : 北欧の国民性 1


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なぜ北欧は成功したのか

 

 

彼らの国民性が幸いしている

 

経済的側面から見ると、旺盛な海外志向が大きい。

これは多言語教育や、規模を問わず海外進出を図る企業や個人の姿勢に見られる。

 

社会的側面から言うと、高い政治と社会意識が大きい。

これはほぼ全員のボランティア参加や高い投票率に見られる。

 

この淵源はどこにあるのだろうか?

これはヴァイキング時代に遡るだろう。

 

ヴァイキングの大遠征(北米への航海など)は先駆を成すもので、危険極まりないものでした。

当初は、作物が採れない冬期の交易の為で、スカンジナヴィア半島内を行き来するものでした。

やがて航海術の向上、西欧の発展による交易のメリット、西欧からの侵略への対抗策として、逆に遠洋航海による交易と侵攻に向かったのだろう。

そして彼らが非キリスト教だったことが暴力行為への抵抗を弱めた。

 

もう一つの側面は共同体の有り様でした。

ヴァイキングが作った国、アイスランドは直接民主主義でした。

遠征時のヴァイキングのリーダーも仲間によって選ばれた。

このことは出港地の村落共同体でも同じでした。

 

 

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ヴァイキング精神は今も生きているのか?

 

逆に、国民性は何百年も経てば特徴を無くしてしまうのでしょうか?

実は、国民性を育む文化、特に生業と家族形態が存続していれば、国民性は生き続けます。

 

ヴァイキング精神はゲルマン文化と氷河後退地の地形と気候が育んだと言える。

言語や法意識(村の掟)は、農耕と牧畜を生業としたゲルマン文化を受け継いだ。

一方、寒冷気候と痩せた土壌、平らな大地を縦横に貫く遠浅の湖や河川、また荒海から深く入った良港のフィヨルドは、北欧の生業と交通手段を規定した。

それは水際の小さな村落で漁労、農業、牧畜を細々と兼業していくことでした。

そして喫水の浅いボートで遠くまで交易することで不足の資材を補った。

 

このことにより、アジアのような大規模な農耕地と大都市の出現が遅れ、

かつての地中海の海洋都市国家のように、植民都市開拓や交易に重きをおくようになった。

このことが、後に誕生した王や貴族への権力への集中が遅れた理由でしょう。

 

 

この背景になっている状況は、それほど変わらなかったと思う。

ノルウェーなどはむしろ海上運輸や海洋資源を生かし続けている。

 

おそらくは国民性を育む最も重要な家族制度にも変化はなかっただろう。

 

 

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ストックホルムとオスロの巨大な墓苑を見たが、多くはシンプルな墓石で装飾にあまり差が無く、大きさにも差がなかった。

そして区画ごとに整然と並んだ墓石群、森林に囲まれた様子を見て、今なお、かつての国民性は健在だと感じた。

(新しい一部の墓石には大きなものや華美なものもあったが)

 

人は墓に最も保守的な側面、自然や社会への意識を遺すものです。

 

 

次回に続きます。

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 82: 北欧の旅を終えて 3


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かつて日本は異国から数多くを学んで来た。

今もその時です。

 

 

これまでの日本

 

日本列島は古来より大陸の影響を受け、多くの技術、文化、制度、思想を受容して来た。

江戸時代までは中華文明、明治維新以降は西欧文明、敗戦後は米国と、柔軟に対応して来た。

 

しかし気になることがある。

それは受容が中央政府からのトップダウンになりがちだと言うことです。

残念ながら日本列島は海と異言語によって周辺国から閉ざされている。

どうしても政府の都合で、受容すべきものが選択され、入手出来る情報も偏ってしまう。

 

このことは現在のようなIT社会でもあまり変わらない。

やはり日本語使用が世界で1ヵ国だけであり、さらに海外に無関心な日本の国民性が大きい。

その上、マスコミやインターネットで政府追従によるネガティブ・キャンペーンやフェイクの発信が続くと防ぐ手立てがない。

 

 

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それでも

例えば、日本の現状が成熟か凋落かを知るにはどうすれば良いのでしょうか?

 

国内に立ち止まり、昔を振返っても分からない。

残念なことに、国が隆盛期を過ぎて衰退している時、往々にして内に籠り易くなる(かつての英国の保守化と帝国主義化)。

 

 

やはり思い切って、日本を外から俯瞰するしかない。

 

二つの方法がある。

一つは、国際機関が発表する経済や社会指標の推移を見ることです。

一目瞭然ですが、発表機関の偏りを見抜く必要があります。

 

例えば米国の体制寄りの機関であれば米国や日本に高評価を与えます。

国際的または西欧の機関の多くは、北欧などを高評価し日本を低評価しているが、西欧や自国への評価も低いことがあるのです。

つまり公平に扱っているようです。

 

今一つは、特色ある国を知ることです。

例えば、高福祉国家の北欧、発展を続ける共産主義中国、資本主義先進国だが分裂著しい米国などです。

知る方法としては、やはり訪問するのが手っ取り早い。

 

あたりまえだが、やはり海外を訪れる以外に道はない。

「人の振り見て我が振り直せ」でしょうか。

 

 

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とは言っても

やはり上記の手段を取れる人は少ない。

 

そうであっても、国民が海外事情に疎いことで大きな失敗を招いた歴史があったことを忘れないで欲しい(太平洋戦争への道)。

日頃から、心地よい情報を疑い、時には自ら真贋を確認するようにして下さい。

 

私は北欧の旅行記を通じて真の姿を伝え、微力だがネガティブ・キャンペーンに抵抗したい。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 81: 北欧の旅を終えて 2


 

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なぜ北欧に暗いイメージを持つ人が多いのか?

以前から気になっていた。

 

 

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偏見の正体

 

これは日本に蔓延るプロバガンダと乏しい国際感覚に起因している。

 

北欧に関して人々は、せいぜいフィヨルド観光か、稀にアイスランドの直接民主主義ぐらいを知っているぐらい。

 

北欧のイメージはかなりステレオタイプです。

それは福祉国家による重税で、息苦しく活力が無いイメージです。

実体とかけ離れたイメージがなぜ蔓延しているか?

 

ある時、この謎が解けた。

暗いイメージを持つ人の中に、意外にもスウェーデンの高い税率や自殺率などを知っている人がいたのです。

(自殺率の高さは社会の息苦しさもあるが、文化や尊厳死との兼ね合いもあり一律には論じられない)

 

日本の改革派(野党)は時折、北欧を理想国家に挙げることがある。

一方、保守派(自民党・経済界)は米国主導の自由放任経済に突き進んでいる。

これを受けて日本の御用マスコミは、自由放任経済の対極にある巨大政府に繋がる福祉国家へのネガティブ・キャンペーンを続けている。

(だから無関心なはずの北欧について負の側面だけ詳しい)

 

 

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< 3. 米国でニュデイール政策が貶められるのも同じ理由から >

 

 

こうして国民は北欧を敬遠し、素晴らしさに触れることはない。

これでは日本が衰退を極め、取り残されていることに気が付けない。

まさに体制の思う壺です。

 

 

それにしても、なぜ日本人は大失敗を招くプロバガンダに安易に陥ってしまうのだろうか?

 

日本国民は80年ほど前、政府・軍部に洗脳され、極悪ヒトラーを信頼し、強大な米国を過小評価し敵視し、さらには隣国を蔑視した。

そして敗戦によって間違いは明らかになった。

 

しかし反省することはなかった。

最近、特にこの数年、米国追従は極まり、隣国への過小評価や敵意を煽られても疑うことがない。

 

やはり国民は海外に閉鎖的な為、簡単に流されてしまうのか。

そうとするなら大陸の反対にある国の真の姿など知ることは不可能だ。

 

日本の閉鎖性やガラパゴス化は政府、それとも国民性によるものなのか?

 

 

これに関して、私が北欧を巡って得た答えは絶望的なものでした。

 

確かに日本の政府や経済界、教育に問題は多いが、国民性の違いが大きい。

 

北欧の人々は昔から海外志向で、今も幼い頃から多言語を学び、家族から海外勇躍は当然とみなされている。

 

このことが高付加価値、そして経済成長を生み、高福祉の高負担を可能にしている一因です。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 79: コペンハーゲン 5 : 国立美術館を最後に別れを告げて


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今回で、北欧観光の紹介を終えます。

始めにコペンハーゲン大学植物園と国立美術館、次いでホテルの部屋とコペンハーゲン空港を紹介します。

 

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< 2. 散策ルート、上が来た>

 

ローゼンボー城Sを出て、赤線に沿って植物園を歩き、一周を終えたらピンク線に沿って国立博物館に行きました。

植物園と美術館を訪問したのは、2018年6月9日(土)15:00から16:30まででした。

 

その後、Nørreport駅から電車に乗り、中央駅まで行き、ホテルに戻りました。

 

翌日は、午前中、ホテル周辺を観光してから午後の飛行機で帰国するはずでした。

しかし、疲れと帰国便の搭乗手続きに不安があり、観光を省き空港には9時頃には到着していました。

 

 

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< 3.植物園内1 >

 

敷地は非常に大きく、植物園と言うよりは自然な公園が市民の憩いの場になっている。

 

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温室でしょうか。

中には入っていません。

 

 

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< 6.国立美術館の建物 >

 

上: 正面。

中央が入り口。

 

下: 前庭の噴水。

 

 

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< 7. 風景画 >

 

上: Johan Christian Clausen Dahlの絵

彼は19世紀のノルウェーの画家で、コペンハーゲンで絵画を学び、デンマーク王の支援を受けた。

後に『ノルウェー風景画の父』と称されるようになった。

 

下: L.A. Ringの絵

象徴主義と社会的現実主義の両方を開拓した20世紀のデンマーク画家。

 

 

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< 8. 人物画と現代美術 >

 

左上: Ejnar Nielsenの絵

20世紀のデンマーク画家で、象徴主義絵画の中心的人物でした。

 

右上: L.A. Ringの絵

先ほどの風景画も書いているが、人物画が多い。

 

 

この美術館は非常に大きく、西欧の美術品も所蔵していますが、私は北欧の美術と現代美術だけを見ました。

現代美術の展示も沢山ありました。

 

今回の北欧旅行で、各国の王宮内の絵画を見ることは出来ましたが国立美術館に訪れたのはノルウェーとデンマークだけでした、。

 

スウェーデンの美術館を見ていないので、はっきりは言えないのですが、北欧三ヵ国の絵画には大きな発展や特色が無いように思えた。

文化はドイツやオランダの影響を大きく受けているが、模倣を越えて、異彩を放ち有名になったようなものはないようです、ノルウェーのムンクを除いて。

 

このことはスペインを旅行した時にも感じたのですが、地理的に辺境、大陸の端になる国々は、中央の西欧から隔絶されている感がある。

ヨーロッパ美術史にしても、中央の西欧が中心で、他の地域は割愛される傾向が強い。

スカンディナヴィア半島やイベリア半島は距離的にそんなに離れていないにも関わらず。

中世美術のゴヤやエル・グレコの絵画に特色はあるが、何か主流から外れている感がある。

 

現在の北欧は、経済と暮らしの豊かさで世界のトップにあるが、美術ではそうでは無かった。

北欧の文化が成熟していないとは思えない。

かつての美術の発展は、国の経済力、特にパトロンとなる王侯貴族らの経済力が影響したのかもしれない。

さらに西欧の中心的な王家との血縁や宗派の繋がりが重要だったのかも知れない。

 

 

 

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< 9. 現代美術 >

 

上: 展示室を見て回っていると、突如として白い病室に行き当たりました。

良く見ると、病人は蝋人形でした。

 

下: 左右二つの映像に分かれて、同時進行し、語りかけてくる声が聞こえて来るのですが、意味は不明でした。

 

 

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< 10.Nørreport駅 >

 

 

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< 11. ホテル、CABINN City >

 

上: 中庭

 

下: 私の部屋。

この部屋は二人まで宿泊できるタイプで、当然、一人で使用しました。

使用にまったく問題はなかった。

学生の集団や労働者、若い旅行客が多かった。

 

ここは中央駅に近く、中央駅内にスーパーやコンビニがあり便利です。

朝食は安さ相応でした。

 

 

 

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< 12. コペンハーゲン空港 >

 

上: コペンハーゲン空港駅。

ホームのすぐ隣が空港ロビーです。

この駅には中央駅から直通で来れます。

 

下: ロビーは大きくない。

 

 

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< 13. チケットカウンター >

 

上: 右手中央から右手に数多くの発券機が並んでいる。

下: 右手奥がチケットカウンターです。

 

 

私は帰国の飛行機でトラブルに遭うことになりました。

これから北欧旅行される方は参考にして下さい。

 

トラブルの概要

この日、私はエアチャイナ運行のコペンハーゲン空港発、ストックホルム空港乗り継ぎ、さらに北京国際空港乗り継ぎ、関西空港着の飛行機に乗ります。

トラブルはストックホルム空港で北京行きの飛行機に乗せて貰えない状況になったことでした。

 

トラブルの発端

コペンハーゲン空港では航空チケットは全員が発券機で行うようになっていた。

それをチケットカウンターに持って行き、受託荷物を託す必要があった。

(自分で受託荷物を処理することも出来るようですが)

私は発券機の操作が上手く出来なかったので、一か所だけあるサービスカウンター(チケットカウンターの反対側)に並び、お願いしてEチケットを見せて発券してもらった。

しかし、発券されたチケットを見ると二つのフライトが一枚に印刷されていただけでした。

(私の予想では、帰りのフライト三便が三枚に印刷されるはずでした)

 

そこで係員に疑問を投げ掛けたのですが、問題無いと言う。

さらにチケットカウンターの係員も、そのチケットで処理してくれたので安心した。

 

そしてストックホルム空港で北京行きの飛行機に乗り込もうとしたら、搭乗ゲートでストップになった。

 

搭乗出来ない状況から

私を止めたのはスカンジナヴィア航空の白人男性係官でした。

私が航空チケットを見せると彼は「乗るな」と言い、私を脇に寄せて、「英語を話せるか」と聞き、私は「ノー」と声た。

すると彼は軽蔑するような素振りをし、私をそこに立たせ、終始無視した。

 

他の乗客がほとんど乗り終えた頃、エアチャイナの中国人男性の搭乗ゲート責任者が私に「どうしたのか」と聞いて来た。

私は「あの白人からストップと言われている」と答えた。

彼はどうやら私を搭乗させたいようでした。

 

私は女性の係員に私の機内の席はまだ空いているのかと聞いた。

空いているとの返事だったので、意を決して、急いで搭乗口に向かった。

もう誰にも止められなかった。

 

こうして無事、北京空港に着いた。

空港内の乗り継ぎ通路の途中で、税関の係官に関空行きの発券が出来る場所を聞いたら、近くにあると教えてくれた。

指示された方向に行くと臨時の発券カウンターがあり、中国人係員が日本語と英語で対応してくれた。

 

かくして無事に関空に辿り着くことが出来た。

 

 

感じた事

三ヵ国の中でスウェーデンが外人、ひょっとしたら東アジア人か中国人に対して悪感情を持っているなと感じた。

 

三ヵ国とも、何処に行っても市民は親切なのですが、スウェーデンでの公共機関や商業施設などでは冷たい応対に遭うことがあった。

 

三ヵ国の中で、スウェーデンは経済的に低迷しており、移民が多く、格差も拡大している。

また中国人観光客も多く、トラブルが頻発しているように思う。

これらのことが私への対応になったのかもしれない。

 

それにしても旅先での中国人、空港での係員の温かい対応には助かった。

いつのまにかエアチャイナに親しみを感じていた。

 

 

次回から、北欧旅行全体について語って行きます。

 

 

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 78: コペンハーゲン 4 : ローゼンボー離宮


 

 

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今回は、こじんまりした建物だが豪華な宮殿を紹介します。

私がコペンハーゲンで訪れた宮殿はここを含めて二ヵ所だけです。

 

 

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< 2. 散策ルート、上が北 >

 

上: ピンク線が今回の徒歩ルートです。

左端の労働者博物館からローゼンボー離宮(ピンク枠)まで歩きました。

緑枠は、次回紹介する所です。

 

下: ローゼンボー離宮の拡大図。

左上の道路側から敷地内に入り、黄色矢印の建物で手続きをして、建物の北側(緑の矢印)の入り口に並んで、入場を待ちました。

赤線は建物を出てから、外観写真を撮るために歩いたところです。

 

 

 

 

 

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< 3. 自転車の街 >

 

ここは公共交通機関が交差しコペンハーゲンで最も賑やかな通りで、行き交う市民の姿を多く見た。

首都なのに車の数より自転車の方が多い。

さすが「持続可能な社会」を目指す国だけはある。

健康的で環境に優しい。

私の記憶では、30年ほど前にコペンハーゲンを訪れた時、このように自転車が多い印象はなかった。

この間に意識改革が起こった。

羨ましい限りです。

 

 

 

 

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< 4. ローゼンボー離宮に入る >

 

下: 敷地内に入ると、正面に2階の建物が見える。

その向こうに宮殿が見える。

真中から入って左側に宮殿の入場料を支払うカウンターがあります。

係りの人は英語で丁寧に話してくれたが、今一つ意味が分からないまま無事終了した。

 

入城の為に宮殿入口で並んでいる時に気が付いたのですが、入場時間が決まっており、係りの人は私にこの了解を得ようとしていたのでした。

もう一つ、注意することは荷物入れのロッカーが小さかったように思います。

大きなバッグは預けられないでしょう。

 

 

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< 5. ローゼンボー離宮 1 >

 

 

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小さいが内部は非常に豪華でした。

暗いのが私にとっては困りものでした、写真の関係で。

この建物は17世紀初めの建設で、クリスチャン4世の熱烈な愛を成就した新居だった。

さもありなんと納得した。

 

 

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< 8. 庭園 1 >

 

下: 宮殿周辺の巨大な庭園。

 

 

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上: 地図の赤線の端(西側)から撮影。

下: 北側からの撮影。

 

次回に続きます。

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 77: コペンハーゲン 3 : フードマーケットと労働者博物館


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これからローゼンボ―離宮周辺を紹介します。

今回はフードマーケットTorvehallerneと労働者博物館の紹介です。

コペンハーゲン市民の今の暮らしと100年前の暮らしが見えて来ます。

 

 

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< 2. 散策ルート、上が北 >

 

上: 今回紹介する全体図。

下側のスロッツホルメン島を後にして、徒歩で地下鉄駅Kongens Nytorvに行き、Nørreport駅で地下鉄を降ります。

 

下: 地下鉄駅の降り口Sから歩いてすぐにフードマーケットがあります。

赤線に沿って、最終、労働者博物館Eに行きました。

 

 

 

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< 3.クリスチャンスボー城とお別れ >

 

上: 国立博物館を出て、クリスチャンスボー城を後にしながら。

 

下: ストロイエ通りに向かう。

 

 

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< 4. 地下鉄駅Kongens Nytorv >

 

下: 地下鉄駅Kongens Nytorvの地上部分。

 

 

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< 5. 地下鉄の様子 >

 

上: 地下鉄駅Kongens Nytorvの地下部分。

 

 

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< 6. Torvehallerne >

 

訪れたのは2018年6月9日(土)で、13時を過ぎていました。

建物は新しい。

 

 

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< 8. おいしいそう >

 

今回の旅行では、スウェーデンの海辺のレストランで落ち着いてシーフードを食べるチャンスを逃した。

別の場所で写真に似たものは食べましたが、残念!

 

 

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< 10. 労働者博物館を目指して >

 

上: Torvehallerneを振り返って

 

下: 赤い旗のある下側に、入口があります。

私は気付かずに通り過ぎてしまい、地元の人に聞いてやっとわかりました。

博物館と言うより、古いアパートを改造した建物です。

 

 

 

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< 11. 労働者博物館、Arbejdermuseetの入り口 >

 

上: 入り口に掲げてあった標識。

The Workers Museumと大きく表示していないので注意してください。

 

下: 一つゲートをくぐると、中庭の奥にアパートの入り口のようなものが見えます。

これが労働者博物館の入り口です。

半世紀から1世紀前の暮らしを感じさせてくれることになる。

 

 

 

 

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< 12. 展示 1 >

 

建物は大きくないが、1から3階まであります。

私の館内見学は30~40分ぐらいでした。

展示内容は19世紀から20世紀中頃までの工場や作業場、そして19世紀末から20世紀中頃の都市家庭の室内などの再現模型が主です。

 

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< 14. 19世紀末以降の労働者家庭のアパートらしい >

 

 

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私は、北欧三カ国の文化歴史博物館や野外博物館を通じて、おおよそ2世紀前からの北欧の地方と都市部の暮らしを知ることが出来ました。

 

全体を通じて感じたことは、現在の北欧の豊かさや繁栄の萌芽がそれら建物には見られず、現在の豊かさと先進性はその後急激に起きたらしいと言うことです。

 

都市部の建物では一部で生活に余裕を感じたが、都市化が遅れていた北欧では例外だろう。

地方の農村、漁村、山村では木材資源こそ豊かで、住居は大きいが生活は質素だった。

おそらく産業と経済がまだ未成熟だったのだろう。

 

私が得た結論は、北欧の発展はここ百年以内、それも第二次世界大戦以降の政治経済の変革こそが重要だったと言うことです。

但し、それを可能にした文化、特に精神文化が既に根付いていたことが重要であったことは間違いない。

さらにドイツに侵攻されたが、中立政策を貫き、戦争の被害を最小にしたことも大きい。

加えて戦後、大国ロシア、西欧、米国の外縁にあったことも幸いしている。

 

普通、人口が少ないと自国の市場が小さいので経済的に不利になるが、これを逆手に取って、ヴァイキング以来の海外志向を生かして人々や企業は最初から海外展開を目指したことが、企業や経済に好循環をもたらした。

日本のように高度経済成長期に人件費を抑えて大量に出現し下請けに甘んじた中小企業が、今となっては足枷になっている。

 

半世紀ほどの間に、北欧と日本の選んだ道が、かくも大きな違いを招いてしまったようです。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

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平成の哀しみ 96: 終章 2: 何から手を着けるべきか


1

*1

 

 

日本再生には何から手を付けるべきか

深刻なジレンマに陥る

 

 

2n

*2

 

 

再生させるには

 

A 暴走する安倍政権

 

B 腐敗と停滞の温床である自民党、官僚、公明党

 

C 疲弊し格差が拡大する経済政策

 

D 古い政治文化(三バンなど)

 

E 米国への盲従

 

F 社会政治歴史への国際的な認識欠如

 

これらを正すには、どれから手を着けるべきか?

 

 

安倍政権を倒しても自民党と官僚が変わらなければ、暴走を一時止めても、行き着く先は同じ没落。

 

自民党と官僚を牽制する為に野党が政権を担っても、根が張った旧来の組織力の前には歯が立たないだろう。

 

悪化著しい日本経済の立て直しは急務だが、副作用のない経済政策はない。

 

三バンなどの遅れた政治意識を変えない限りまともな政治家は出てこない。

しかし自民党が権勢を振るう限り、障害になっている選挙・教育・社会制度の改革が進まない。

また相当の年月を要する。

 

米国の傀儡から自立すべきだが、性急な離脱は米国の裏工作と軍事的・経済的な恫喝の前に早晩潰される。

 

 

私が一番確実と考えるのは教育です。

 

A~Eの多くは一朝一夕に解決しないし、一時、成功してもまた逆行する事になる。

重要なのは国民が政治への関心と関与を深めることで、政治を国民に取り戻す最も確実な方法です。

この為には政治意識と参加を促す学校教育が不可欠です(北欧で実施)。

 

しかし自民党と公明党が政治を握る限り、教育は世界水準から益々後退するだけになる。

当然、国際的な認識に近づくとは不可能でしょう(幸福、夫婦、労働、歴史・・・)。

 

結局、戦後からの溜まりに溜まったヘドロで身動き出来ないと気づかされる。

 

3

4

*3

 

しかし、一つだけ明確な事がある。

 

人類は、信頼出来ない人物を瞬時に峻別し避ける心性を獲得している。

これは心理学で検証済みのことです。

そんな人物を社会のトップに用いないのは当然です、冷静であれば。

 

ヒトラー、岸元首相、トランプ、安倍首相に共通するものは何でしょうか?

単純に言えば、平気で嘘が言える人物です。

 

これが何を招くか、そして選挙であなたは何をすべきかは自明なはずです。

 

次回に続きます。

 

 

 

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平成の哀しみ 85: 何が日本を貶めているのか 2: 明治維新の教訓


1

*1

 

今の国民は屋台骨が腐っていても、その下で暮らすことを望む

しかし、かつて江戸時代の人々は屋台骨を打ち壊し、

前に進んだ

 

 

同じ日本人が高々150年ほど前、大改革の偉業を成し遂げた。

 

 

2

*2

 

幕末の日本は、政治麻痺、経済停滞、技術・産業の遅れが際立っていた。

三百年続いた江戸幕府はまだ強固ではあったが、その旧態依然とした体制はあらゆるものに適応能力を失っていた。

各地でおかげ参りや一揆が頻発していた。

 

そして日本の遅れに一早く気付いた西国諸藩は、外敵の圧力を切っ掛けに、幕府の体制刷新の声を上げた。

これに対して幕府はトップの人事移動でお茶を濁し、反乱の目を武力で潰そうとした(いつも光景)。

 

これは逆効果となった。

失望した下級武士は武力闘争に走った。

やがて西国諸藩が団結し、幕府に抜本的な体制転換を迫った。

 

15年間の混乱を経て、武力衝突を避け幕府の統治能力を生かす大政奉還へと辿り着いた。

しかし、直ぐにこれは旧体制維持(徳川慶喜)に過ぎないことが露呈した。

 

3

*3

 

結局、西国諸藩(西郷と桂)は腐った屋台骨を壊すべしと討幕を決した。

しかし幕府側(勝)の対応に救われ大きな戦火に至らず明治維新が成った。

 

 

ここで重要な教訓は、敵対するものが大同団結し、全てをリセットした事、さらに、この時点で詳細な青写真が無かった事です。

 

 

次に続く

 

 

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平成の哀しみ 84: 何が日本を貶めているのか 1: はじめに


1

*1

 

今後、経済衰退によって社会は悪化を早める

 

 

11

*2

 

日本の未来は

 

安全は

 

労働力を補うために移民を増やすが低賃金で酷使することになる。

また教育などの社会保障の低下が彼らを社会の底辺に追い込む。

さらに日本の閉鎖性が彼らを囲い込む、現在の朝鮮半島出身者への差別のように。

 

この果てに移民、宗教、人種間で欧米より酷い憎悪の応酬が起きる。

少ない銃は救いだが、治安の悪化は必至。

 

さらにこの移民労働者の低賃金が日本全体の賃金水準を下げる。

 

 

健康で長寿は

 

先ずは健康保険や年金などの社会保障給付が低下し続け、個人負担が増える。

さらに現在、貯蓄出来ない人々や貧困層が増加しているが、今後所得格差が米国並みになるので、この比率は5割を越えて行く。

 

現状、過去の社会資本の蓄積で凌いでいるが、税収減と累積債務増大により、上下水道設備などの維持更新が困難になるだろう。

 

増大する低所得層の健康寿命は、医療費の負担増と環境悪化で低下するだろう。

 

10

*3

 

老後は

 

低賃金で70歳まで働いて、やっと年金が貰えたとしよう。

退職金は低下し続けており、非正規で零の人も増える。

さらに退職時までに自宅を持てないか、ローン返済を続けるざる得ない人が多くなる。

老朽化した低質の借家は増えているだろうが。

 

これで退職時に老後の不足分を補う貯蓄2000~3000万を手にする人がどれだけいるだろうか?

 

今の体制では9割の国民の所得が下がり続けるか、よくて米国のように横這なるのは確実です。

 

 

次に続く

 

 

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平成の哀しみ 72: 改革を妨げるもの 7: 蔓延る官僚 3


1

*1

 

 

腐敗の極致は国の特別会計

 

 

2p

*2

 

 

特別会計とは

 

官僚が特定事業を自由に執行

石油税、空港税、年金などが収入

総額400兆円(GDPの7割、一般予算の4倍)

実態を暴けない

官僚と与党議員が財布代わりに使う

数千社(職員150万人以上)の天下り先

世界に例がない

 

 

3

*3

 

 

何が問題か

 

官僚は国会審議を経ず毎年200兆円ほどを自由に扱う。

既に紹介した事例や、失敗したグーリンピア、赤字の空港、車が走らない道路の建設などが際限なく行われる。

周囲に瀟洒な公共建物が出来たら、官僚のお陰でまた無駄が増えた・・・

30兆円近くの埋蔵金(余剰)も隠していたが・・・

 

この端緒は戦時中にあり、連綿と続き拡大してきた。

行政改革が唱えられ、特殊法人の名称を変え統合しても財政規模は変わらない。

官僚の狙いは自分達の天下り先確保が一番。

 

 

なぜ続くのか

各省庁の一部官僚が予算を扱うが、特定秘密保護法制定のように現政権はさらに真相解明を妨害している。

官僚は本体の採算を零にし、実務と金を民間に出すことにより行政監査で暴けない。

 

かつて野党議員が暴こうとしたが刺殺された(民主党石井紘)。

 

一方、安倍政権と自民党は知らぬ振り。

それは天下り先からの政治献金と協力を失いたくないのと、官僚を従わせる為です。

 

 

次に続く

 

 

 

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平成の哀しみ 71: 改革を妨げるもの 6: 蔓延る官僚 2


 

1

官僚は何をして来たか

 

20

 

 

振返ります

 

昭和の時代、官僚は有能な公僕と信じられ、世界からも称賛された。

高度経済成長期は官僚出の首相が活躍した。

通産省などが成長産業を育成した面もあった。

 

 

しかし90年代になると、その評価は崩れる。

 

バブル景気の崩壊後、よくマスコミでバブル崩壊を招いたとして官僚の責任が追及された。

 

しかしこれには裏がある。

本来このバブルの責任は日銀とそれを焚きつけた自民党政府にありました。

むしろ官僚は困難な火消しに失敗しただけ。

自民党は己の批判を回避するために官僚叩きを煽った。

 

ご存じの通り、大臣は各省のお飾りに過ぎず、法の立案と国会答弁問答集はすべて官僚が請け負う。

しかし国会に法案が提出される前に、自民党各部会は利権が絡む部分を骨抜きにしてしまう。

従って自民党と官僚は手が切れません。

 

さらにノーパンしゃぶしゃぶ事件が起きて、大蔵省と金融業界との癒着、過保護が露見した。

 

 

こうして国民は官僚への失望を深くした。

 

これを受けて09年、野党は「脱官僚」を掲げ政権を取った。

野党は公約の財源を官僚の埋蔵金(特別会計)から調達し、官僚の専横を除く行政刷新を企てた。

 

しかし野党は官僚の造反に完敗した。

 

 

次に続く

 

 

 

 

 

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平成の哀しみ 70: 改革を妨げるもの 5: 蔓延る官僚 1


 

1

 

官僚は国民の味方か

 

 

2

 

 

経験から

 

税務署長の着任パーテイーで

 

新任の若者の浮世離れした抱負と年配経営者の胡麻すりに呆れた。

キャリアの凄さを見せつけられた。

 

 

ある業界の組合にて

 

この組合事務長は威張り、有名な参加企業の社長までが平身低頭でした。

この事務長は通産省からの天下りで、国から業界への補助金を握っている。

 

 

ある国営公園にて

 

ここには日本経済の縮図と言える悪弊が蔓延っている。

 

少数の第三セクターの職員が多数のボランティア、シルバー、パートを使って日々奮闘している。

その下で働く老若男女はすべて薄給と不安定な雇用に甘んじている。

さりとて職員の中にも非正規がいて、雇い止めに戦々恐々としている。

 

その頂点の所長は日常業務を部下に任せ、にこやかに暮らしている。

彼は国交省の天下りで巨額の公園予算を握っている。

職員は役立たずの所長の陰口を言い募る。

 

 

何が問題か

 

・ 高給取りはただ一人、大半は最低賃金か零

・ 一人を除いて、多くは不安定で将来が描けない

・ 目的は国交省の予算と見かけだけの目標を達成することで、それ以上も以下でもない

 

 

官僚が全国の天下り企業に蔓延り、労働者の低賃金と職場の生産性低下が進み、浪費と無気力が蔓延った。

 

 

次に続く

 

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平成の哀しみ 68: 改革を妨げるもの 3: 亡国の時 


 

1

多くの国が衰退し滅んだ

何が起きていたのか

 

 

2

 

古代エジプト、ルイ王朝、清王朝、大英帝国など無数にある。

 

自然環境や経済の悪化、侵略が亡国の切っ掛けとして目立つ。

 

しかし中国王朝の三千年間、ほぼ三百年毎で交代していることから別の理由に気付く。

王朝の亡国劇で中心的なのが、王宮での外戚、宦官、官僚、将軍の専横でした。

 

なぜ王宮内の専横が亡国に繋がるのか。

 

それは彼らが権力掌握の為に社会・軍事、特に経済制度を己に有利に改悪するからです。

 

その結果、格差が拡大し戦争が常態化し、特に経済力が著しく堕ちる。

格差と戦争の拡大は大多数の国民の体力・気力・財産を奪った。

 

制度の改悪が一支配層だけに利益をもたらすようになると、意欲ある新規参入者は無くなり産業交易の刷新が起きず、やがて経済は衰退する。

さらに賄賂(口利き)や買い占めによる値上げ、暴利を求める課税で庶民の暮らしは悪化する。

 

こうして農民一揆が起こるか外敵の侵攻で滅びる。

つまり3百年は腐敗が蔓延し弱体化する期間でした。

 

このサイクルが繰り返されて亡国が無数に起きた。

 

現在は腐敗の進行と周辺国の変化も早いので亡国のスピードは早い。

この亡国の兆候が日本で顕著なのです。

 

 

次に続く

 

 

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平成の哀しみ 67: 改革を妨げるもの 2: 抵抗する人々 


 

1a

いつも社会には

改革に抵抗する多数派がいる

 

 

抵抗勢力は絶大

人口割合、抵抗力(推測)

  • 既得権益層       10%、最強
  • 中流意識層       50%、強
  • 古い意識層       40%、強
  • 無関心層        40%、?

 

 

 

説明

 

  • 既得権益層

戦後、自民党の政策で恩恵を受け、改革によって立場が悪くなる人々。

自民党議員と支援者、官僚、経済・産業界、資産家、御用マスコミ、御用学者など。

 

  • 中流意識層。

現状維持が無難だと感じる人々。

大手組合員、公務員、自由業など。

 

  • 古い意識層。

男尊女卑や家父長制などを美徳と考える人々。

男性や保守的な人々。

 

  • 無関心層。

政治や社会に無関心で日頃、選挙に行かない人々。

若い世代ほど多く、風潮や煽情により態度を変え易い。

 

ウヨは危機感を持つが強者の手先になり易い。

ヒトラーは労働者の味方を装いながら中流意識層を満足させ、裏で既得権益層と結託した。

突撃隊(右翼)はナチス拡大の力になった。

 

 

2

 

これでは絶望のようだが光明もある。

 

既得権益層の以外の人々は、正しく現状を把握出来れば改革に賛成する可能性がある。

 

なにしろ90%の人の所得と年金が下がり続け、相変わらず50%を占める女性が軽視され、さらに人口減少と少子高齢化が逼迫している現実があるのだから。

 

 

次に続く

 

 

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平成の哀しみ 66: 改革を妨げるもの 1: はじめに


 

1-1

改革を妨げるものは巨大かつ広範囲に及ぶ

 

2-2

日本経済の衰退を止めるには賃金を上げることでした。

 

しかし事は簡単ではない。

 

日本の主流経済学で生きる者は、最低賃金上昇は経済を悪化させると反対する。

 

戦後、経済界と自民党は手を取り合って来たので、互いに旨味を手放し自らを追い込むことはしない。

たとえ他国で成功していようが、頑なに改革は労働者が身を切るべきだとしか言わない。

首相は「富裕者の税金をあげるなんて馬鹿げた政策」とまで言い切る。

 

国民にしても、「寄らば大樹の陰、会社人間」と自由世界から揶揄されようが、今さら会社から自立して生きられない。

 

 

正に進むも地獄、退くも地獄。

 

あらゆることが幸福先進国から見れば周回遅れで、とてもじゃないが一筋縄では行かない。

 

当然、日本にも良い所は多々ある。

しかし残念なことに、がむしゃらに働いた高度経済成長期の再来は不可能です。

 

少子高齢化、人口減、周辺国の経済力台頭が前提条件を変えた。

 

以前のように労働者が身を粉にして安く造るだけでは世界相手に生き残れない。

当然、一時の円安も気休めに過ぎない。

 

 

私達は大転換の必要性と、さらに途轍もない抵抗と障害を覚悟すべきなのです。

 

 

次に続く

 

 

 

 

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平成の哀しみ 59: 日本経済に何が起きているのか 22: 凋落の深層 3


 

 

1DSC03840-1

*1

 

 

一人当たりGDPが伸びないのは問題か?

 

 

2

*2

 

 

三つの回答

 

  • 国債発行で不足分を補っていくので大丈夫

 

経済紙、シンクタンク、世界的な経済学者は国債への過度な依存は危険と指摘。

世界でデフォルトにより困窮に陥る国は多い。

 

政府と民間に充分な資産があるので大丈夫との意見がある。

しかし政府資産の売却の話は起きず、民間の金融資産も所詮国民のもの。

 

最悪の事態は国債の金利が暴騰することで、1000兆円の年利5%で税収を越える年50兆円の利払いになる。

この危険性を零だと言い切ることは出来ない、為替レートやバブル崩壊が予測出来ないように。

 

 

  • 経済成長に拘らず心豊かに暮らすべき

 

GDPは便宜的なものに過ぎず、幸福が最重要だが。

このままでは先進国並みの生活水準を維持出来ないので、幸福を優先しながらそれに見合った成長が必要です。

 

ちなみに北欧では人生をエンジョイし、かつ日本の1.5倍以上の所得を得ている。

 

 

3

*3

 

 

  • 経済成長なくして少子高齢化を乗り切れない

 

少子高齢化で40年には医療介護費・年金の負担はこれまでの2倍以上にに膨れ上がる。

所得減少が止まらないので、これからの高齢者はとても負担増に耐えらえない。

質を落とせば別だが。

 

つまり道はこれしかない

 

 

次に続く

 

 

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北欧3ヵ国を訪ねて 71: シェラン島北東部を巡る 3: 野外博物館 1


 

1DSC04190-1

*1

 

 

2回に分けて野外博物館を紹介します。

これでスカンジナビア3ヵ国の民俗家屋をすべて見ることが出来ました。

訪問したのは2018年6月8日10:00~11:00で、

ちょうど1年前でした。

 

 

2mapa

< 2.野外博物館の地図 >

 

上: ホームページにあった地図。

https://en.natmus.dk/museums-and-palaces/frilandsmuseet/practical-information/

本当は大きな地図で、展示家屋に番号があるが説明はデンマーク語です。

ホームページは英語表記が可能です。

 

下: 全景写真、上が北。

南北の長さは約1.4kmあり、黄色線が博物館の敷地です。

赤矢印の建物から入場し、ピンク線を徒歩で巡りました。

速足で一割ほどの家屋を見るだけで一時間掛かりました。

 

次の訪問地に急ぐ為、職員に頼んで黒矢印のゲートから特別に出してもらった。

 

 

野外博物館、Frilandsmuseet(The Open Air Museum)について

 

開設されたのは1897年と古い。

1650~1950年に建てられた主に農家100軒以上が、広い草原や森林に移築され再現されています。

出来るだけ自然な保存を心がけているようです。

 

平地なので歩き易いが広大です。

またスウェーデンのスカンセン野外博物館のようなレジャー施設はないようです。

参加できる催しはあるようですが、学生が民俗を学ぶ場所に特化しているようです。

また他の2ヵ国と違って、家屋内に説明員はいませんでした。

お陰で気兼ねなしに見学出来ました。

 

スウェーデンやノルウェーの野外博物館と違ってほとんど学生だけで、家族連れや海外の観光ツアー客には出会いませんでした。

コペンハーゲンから離れていることもあるかもしれない。

 

 

3

*3

 

 

4

< 4.No1の建物 >

 

上: 建物の説明書き。

ユトランド半島の北西部、北海に面した砂地に18世紀建てられた。

家族6人と家畜が右上に表示されている。

住人は農業と漁業を行っていた。

 

デンマークは大陸から突き出たユトランド半島と数多くの島からなる。

この半島の西側、北海に面したエリアは氷河後退により土壌が貧しく、高木が育たない。

なので、このような屋根は草ぶき、外壁は石やレンガなどになったのでしょう。

他の二ヵ国は圧倒的に巨木をふんだんに使い、屋根を樹皮で拭くこともあった。

 

 

5DSC04179-6

< 5.No1の室内 >

 

室内の床、天井は木材、壁は木材と漆喰のようです。

良く分からないのですが、木材を燃やす暖炉(鉄製ストーブのような物も)などが室内にはあるのですが、

この建物には煙突が無かったようです。

ひょっとすると白川郷の合掌造りのように、排気を屋根裏を通しているのかもしれません(暖房の為か)。

 

 

 

 

6

< 6.No2の建物 >

 

上: 建物の説明書き。

ユトランド半島の中央西部、北海に面した所に18世紀建てられた。

住人は船長で、大半を海で過ごし、この農家を手に入れた。

住人は9人と家畜が右上に表示されている。

収入はアイスランドとの航海で得ていた。

 

 

 

 

7

< 7.No2の建物 >

 

内装、調度品、食器などから前の家よりは良い暮らしぶりがうかがえる。

 

下: これは暖炉と竈の兼用らしい。

 

 

 

8

*8

 

全体に長方形の大きい家屋が多いようです。

 

 

9DSC04197-14

< 9. 風車 >

 

この敷地内には三基の風車があった。

 

 

10

< 10. No6の家屋 >

 

上: 建物の説明書き。

二番目に大きい島、フュン島の農業に適した森林に18世紀建てられた。

住人は代々製粉業者として成功し、二基の水車を所有していた。

住人8人と馬などの家畜が右上に表示されている。

 

森林に囲まれた敷地内の三方に長い家屋が配されている。

一方の裏が小川で水車がある。

 

中央: 今から敷地内に入って行く。

 

 

 

 

11

< 11. No6の水車 >

 

確か、室内は入れなかった思う。

水車の横軸が家屋内に入っており、これが製粉機を回していたのだろう。

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

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平成の哀しみ 52: 日本経済に何が起きているのか 15: 夢のバブル経済 5


 

 

1

バブル崩壊は社会を破壊する

 

 

無題

 

 

1997年にアジア通貨危機が起きた。

 

通貨の暴落によって、アジア5ヵ国が一瞬にして好景気から金融危機に陥った。

 

被害は?

 

各国のGDPは軒並み50~30%減少した。

貧困率はインドネシアで2倍以上に跳ね上がり4500万人も増え、韓国も2倍以上になった。

男性の自殺はタイや韓国で約2倍に増えた。

これは倒産・失業の直接の影響だが、それ以外の被害も甚大だった。

 

生活物資の高騰と失業者増大で栄養失調が蔓延した。

さらに各国は税収減とIMFの勧告により福祉・医療予算の大幅な削減を行った。

これによりタイ一国(人口6700万人)で、その後の5年間で肺炎、結核、HIV(貧困による売春増加も)による死亡者数が5万人増加した。

バブル崩壊は経済を破壊するだけでなく、緊縮財政により弱者・貧者を追い詰める。

 

IMFと日本が合計5兆円の支援を行ったが、多くは経済・企業の救済になる。

こうしてバブル崩壊を繰り返すたびに先進国でも所得格差が広がっていく。

 

この切っ掛けはヘッジファンドがタイの通貨を空売りし、通貨が大幅に下落したことによる。

欧米の投機家が数千億円の利益を得るが為に、アジアの約10万人の命が奪われた。

 

 

次に続く

 

 

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