没落を食い止める! 34: 何が間違っているのか 1: はじめに


< 1.世界変革の旗手となった学者達

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これから新自由主義の根本的な間違いを見て行きます。

国民への洗脳が半世紀あまり続いているので、

頭の切り替えは難しいでしょう。

厳密な話はしません、

おかしいと気付いてもらえればOKです。

* はじめに

私が今、新自由主義に感じているのは、かつての共産主義への熱狂と失望に酷似していることです。

19世紀前半、立派な経済学者や哲学者らが、新たな自由主義を掲げて経済を再構築しようとした。

「個人のさらなる自由を求め、市場も自由に任せるべきだ!」と彼らは考えた。

一方共産主義者は、「資本家の搾取から脱する為に、労働価値(賃金)を絶体的な労働時間だけで評価すべきだ!」と提言した。

確かに雇用主の恣意的な操作を防げるが、人々の努力や創意工夫が無視されてしまう(今となっては馬鹿げているが)。

同様に「規制の無い自由市場こそが経済を活性化させる」も単純明解そうだが・・・(次回説明)。

また新自由主義者らが強調する主張に「小さな政府」があるが、これは明らかな間違いです。

現在の新自由主義国の財政は膨張するばかりで、莫大な累積財政赤字に喘いでいる。

つまり目論見に反して、何を間違ったのか大きな政府になってしまった。

とは言っても国民には増税しサービスを減らし、大企業には減税し、放漫経営後(バブル崩壊)の救済で財政が苦しいのですが。

これと似た事が共産主義でもありました。

共産主義は、社会を根底から改革する為に、労働者による政府が一度政治・経済を完全に掌握、計画経済を断行する為に独裁もやむなしとした。

しかし、一度政権を握った共産党と官僚は権益を手放さず、独裁が続き国民は困窮することになった。

(常識では不可能と思われたが、中国は唯一自由市場への方向転換が出来た、一方ソ連は失敗した。)

結局、共産主義も新自由主義も、当初の理想とは裏腹な結果になってしまった。

一度権益を得た支配階層、前者では共産党員と官僚、後者では経済界と富裕層らは当初の理想と異なっていようが、頑として非を認めず、独裁へと進む。

前者は強力な言論と警察権力による統制、後者は政府・メデイア・学界と協同して洗脳・扇動して体制維持に勤める。

私にはこの二つの主義主張には共通する思い込みがあるように思う。

共産主義は、資本家に搾取される労働者の立場を擁護するとして民衆に熱狂的に受け入れられた(当時欧州で)。

多少人類史の知見も取り入れられ、後に致命傷となる欠陥が無視されてしまった。

当時の政府の多くは、現在と同様に資本家側と軍部についていたので、革命でしか政権を掌握できなかった。

新自由主義は、労働組合の台頭と国営企業・福祉の増大に業を煮やす経営者や富裕層に熱狂的に受け入れられた。

当時、世界を賑わしていた共産主義への嫌悪もあった。

これには当時主流の経済学(ケインズ経済学)に対立する経済学者らが賛同した。

彼らのバックアップによって保守の政治家らは、大転換を行うことが出来た。

不思議な事に、この一流の経済学者の誰も、現在の重大な失敗を予想できなかったらしい(経済学者ポランニーは予想していたらしい)。

当然、当時の首脳や官僚、まして国民は予想できなかったでしょう。

それにしても、今になっても誇らしげに大転換を行ったと自画自賛出来る神経が私には理解出来ない(中曽根や渡辺恒雄ら)。

さらに酷いことに、未だに新自由主義を標榜している政治家がいることに呆れる(維新の会)。

もっとも政府側に貼り付いていれば、例え気付いても寝返ることはできないだろうが。

次回に続きます。

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